近江君

◆ラポール -遠隔操作-

レーベル: ダブリルムーン
CV: 切木Lee
原作・シナリオ: 堀川ごぼこ
イラスト: やすだしのぐ
2015年10月発売

登場キャラ:
近江靖幸

23歳。身長173cm。体重57kg。8月14日生まれ。獅子座。A型。新入社員で貴女の直属の部下。

 

 

rapport
【名】〈フランス語〉〔お互いの〕ラポール、感情的な親密さ◆お互いが信頼し合い、また好みや感じ方などが一致しているという関係。
(英辞郎 on the WEB)

 

まずはチェックシートです。

□ オフィスラブが好き
□ 後輩君に何もかも見透かされてコントロールされるのが好き
□ 好きな相手からの愛のあるいじわる★は大歓迎
□ 変化球な求愛をされたい
□ ちょっぴり過激な妄想ゲームがしたい
□ 低めの囁き声で変態トークされたい

 

あれ? 全部当てはまるぞっ!?(そりゃ自分で書いたから)

ダブリル産ドMヒロイン×奉仕型Sの近江君のおはなしです。さっくり聴けて頭空っぽでも楽しめます。尺も短め。しかし全体的にえっろい。近江君は終始爽やかだしとても胸キュンなんだけど、やはりこのレーベル特有のヘ・ン・タ・イさん。わーい最高!!

SはサービスのSとも言われますが近江君はそんな感じですね。先輩ヒロインの性癖を見抜いて行動してるというか。マゾっ子が喜ぶ妄想の種を与えて欲情させる。相手にできるだけたくさん与える。そうして最後にようやく自分が一番欲しかったものをゲットする、みたいな。

物語は、朝方まで残業に追われていたヒロインと近江君が退社する場面から始まります。他部署に残業を押し付けられても怒れず、言いたいことを言えないタイプのヒロインに対し、軽口で「先輩はドMなんでしょ」なんてからかうように笑いかける近江君。それなりに親しげな雰囲気の二人です。

この近江君の喋り方とか空気感がまたいいんですよね。スマートで落ち着いていて察しが良さそうで、常に笑顔で何を言っても嫌みのない話し方ができる若者。そんな感じ。表向きはですけど。

あとこの作品って単純そうに見えるけど無駄なセリフが一つもないよなあ~と思います。たとえば冒頭4分のシンプルなセリフ回しだけでヒロインの性格からささやかな伏線まで表現されています。伏線(ってほどでもないけど)とは、「AM3時頃の居眠り」や「社員証」のあたり。

帰りの道中、近江君はヒロインの恋愛事情をさりげなく聞き出します。さっき「親しげな雰囲気」と書きましたが、実はこの二人、前々から密かに互いを想い合ってるんですよね。これは後からわかるんですけど。細かい部分は省略。しかしヒロインは大人しい女の子なのでこのままだと関係が発展しなさそう。それで後輩君からアプローチを開始するわけです。

一度くらいはスリリングな恋愛がしてみたかったというヒロインの発言を受けて、電車に乗り込んだ彼はこう言います。

先輩が自覚してない性癖を暴くついでに、スリリングな体験もさせてあげますよ。お望みどおりの、ね

ヒロインのスマホにイヤホンをつけさせ、車内の離れたところから通話してくる近江君。わざわざスーツ姿の男二人の間に座るよう指示します。そしてこのタイミングで

それはそうと俺、本当は起きてたんですけどね、さっき
確かに一瞬寝ましたけど、すぐ目が覚めたんです。なぜかはわかってますよね

と爆弾投下。これがヒロインからすれば「きゃああああ(バレてたああ)」と赤面しそうな案件。

そしてイヤホン越しにそのまま淫ら~な妄想トークが始まります。「もし俺が目を覚まして先輩を襲った場合」から始まって、さらにヒロインを興奮させるために、両隣に座る男たちにまで妄想の範囲を広げさせます。

この電車の妄想上のアレコレって、もし実現したらそれこそ黒い夢(第一夜)みたいになっちゃいますねえ。。過激。。一瞬、近江君AVの見すぎか?と思うような内容の作り話ですけどそうじゃない。

だってここは、先輩のイメージの中なんだから、先輩は自由にしていいんです

そう。近江君がしているのは、思ったことを言えない言いなりタイプのヒロインが普段隠していたもの、大げさにいうと抑圧された感情や願望を引き出して自覚させること。確かにこの妄想いろいろヤバめの方向に走っちゃってますけど、大事なのは

先輩は、俺が話す淫らな話の内容に興奮してるんじゃなくて、俺の声に欲情してるんだ

つまりはそういうことなんですよね。好きな男に淫らに囁かれるからこそ嬉しいのであって、内容云々は実はそんなに関係ない。ほんと、切木さんのお声のせいもあってこの囁きの魔力はすげーです。できる後輩君にある日突然こんないい声で変態トークされたらいろんなネジが吹っ飛びそう(笑)

とはいえ近江君、離れた場所からヒロインが欲情している様子を見ていてだんだん嫉妬してきたらしく、妄想のイメージの相手を隣の男二人から自分の顔に書き替えるよう指示します。この辺はちょっとかわいいぞ。。
素直に従うヒロイン。その更に赤くなった顔を見て、イメージがすんなり自分に変換されたことを察して嬉しそうに囁き続ける近江君。

…だけどそこで唐突に

俺はもう我慢の限界超えたんで」(ブツッ)

と電話を切って、ヒロインの前にやって来ます。このブツ切り感が好き。脳内で四方八方に妄想を展開しまくったヒロインだけじゃなく、展開させる側の近江君ももういろいろ限界だったようで。
(ちなみにここでの発言で隣の男の正体がなんとな~くわかってダブリルファンはにやりとさせられますね…!)

ヒロインは誘われるがまま近江君の手を取って、一つ手前の駅で降ります。そのままホテルかどこかで二人でいちゃいちゃし始めます。

この濡れ場からエンディングへの流れ(トラック05『やさしいイジワル』~06『近江君』~07『落し物』)がクッソ気に入ってるんですけども!

いじめてあげますね」「やさしくなんかしてやらないから、そのつもりで」と言いつつも、やっぱり優しいんですよね、近江君。全部ヒロインを素直にさせるためにしてることですから。直接的にいやらしいセリフ満載ですが嗜虐感はゼロ。優しいうえに、ヒロインのことをとても可愛がっている感じなのです。こういう愛あるいじわるならいくらでもウェルカムだよね! しかも敬語ですからね! 敬語で手馴れてますからね!

近江君からすれば相手を気持ちよくさせることでもっともっと率直な欲望を引き出したい(言ってもらいたい)んだけど、ヒロインちゃんはよほど恥ずかしがりやらしくなかなか口を割りません。しまいには

攻めてるはずの俺がいいように導かれちゃうんだから。ほんと、ナチュラルドMですよ、先輩は

と言う始末。この発言、ある意味SM関係の真理ですよね~。

あとはいかに近江君がヒロインに想いを寄せていたかを堪能するタイム。もう際限ないから止めますけど、1コだけ、

俺ね、頬に先輩の指先を感じた瞬間、理性が吹っ飛びそうになったんですよ

ってセリフが本当に好きです。しかももうだいぶ乱れたシーンで息を荒げながら言ってますから★

近江君がヒロインに惚れたキッカケもあらまあびっくり、意外に可愛い感じで。そんな一途な子だったとはね…。

うまくお伝えできてる自信が皆無なんですけど、とにかくこの二人の関係が私は好みです。プレイよりも精神的な面でソフトなサド&マゾという感じで。Mの方からすれば「私の恥ずかしい部分をこの人にだけは見せることができた」っていう快感につながるし、Sからすればそうやって相手の本当の姿を見られたこと、快感を与えられたこと自体が自分の快感にもつながる。互いの趣味嗜好がマッチしなければ成立不可能な関係だけど、近江君は自分と先輩がうまくいくことを察知してたんだろうなあ。つまり相性がよいってこと。きっとこの辺が「ラポール」なんですよね、たぶん。。あと惚れた女性に一途に尽くす年下Sは素晴らしいことをこの作品で知りました!

特典は辛口も甘口も良いです。というか販売形態が両方ゲットしやすい親切仕様ですからどっちも買いましょう(笑) 個人的な好みでは甘口。おら、やっぱり甘いのが好きっす。。
……いや違った、これは甘ドエロだ。本編のエロさをさらに煮詰めた感じ。もう何も言わない。ただ噛みしめよう。

辛口も、辛いというか実践編ってだけで、いつもの近江君なんじゃないでしょうかねえ。実践すなわち社内プレイですけど。おもちゃ使って攻めてますけど。最後のノーパン指令に爆笑しましたけど。もっと変態呼ばわりされたい人におすすめ♪

なんというか、ダブリル作品を好んで聴いてるせいか、どれが変態でどれが過激なのかもはやわからなくなってます。なんてこった! 重症だ!

でもまあ近江君のこれは…….プレイとしては普通ですよね?(いや普通じゃないだろ)

それとダブリルさん聴くと時々自分はドMなんじゃないかと錯覚してまいます(笑)

でもそういうことなんですよね。自分のリアルな好みに固執する必要はなくて、その作品を聴いてる時だけはヒロインの性癖に同化すればいいんだよな~と最近思います。同化というか憑依するノリで! その方が聴ける作品も増えますしね。

まあ、憑依してもいいと思えるくらいの魅力をどこかしら感じられる作品でなければ無理なんですけど。ってまたなんの話だこりゃ。。

 

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