Rabbit Hunt Stage1

◆ Rabbit Hunt Stage 1. 元上司 椎名雪斗

レーベル:GOLD
CV:河村眞人
シナリオ:御門蓮
イラスト:ささおかえり

公式サイト ステラワース アニメイト アニメガ

登場キャラ:
椎名雪斗

以前あなたが勤めていた会社の部長。眉目秀麗で物腰も柔らかく優しいため、女性社員の憧れの存在。直属の部下だったあなたは何かと相談にのってもらうことも多く、雪斗に仄かな想いを寄せていた。「ハンター」バージョンのエンディングでは、ドSな一面が明らかに。

 

お聴きになりましたか?? 私もようやく聴けました!

この作品、凝った設定のわりに展開が理解しやすいな~と思いました。全体的にライトで、もやもやさせられる要素もなく気楽に聴けます。

以下、いつものことですがネタバレご注意ください~。

ラビットハントとは「スポンサー陣が所有するプライベートアイランドで不定期に開催される」ゲームで、「『うさぎ』と『ハンター』にわかれた男女が『莫大な賞金』と『うさぎの所有権』を賭けて競い合う」というもの。

細かいルールはジャケや公式サイトに書いてあるとおり。

ヒロインは「うさぎ」の設定です。(偽ではなくノーマルな)

ゲーム初日ナイトタイムでヒロインが元上司・雪斗さんと再会する冒頭シーン。

このラビットハントというゲームは、基本的にうさぎとハンターに分かれた各プレイヤーごとの個人戦です。勝利するためにはお互いの正体を探る必要がある。つまりポイントになるのは駆け引きと騙し合いです

君がうさぎなら、気を抜いている一瞬の間にハンターの手に落ちてしまうかもしれませんよ

とのセリフ。「駆け引きと騙し合い」といっても、ヒロインは友人の代理でやむなくゲームに参加している身。ラビットハントの詳細(裏事情)も知りません。それゆえゲーム中は当然ながら状況に流されがちに。性格もごく素直で、駆け引きや騙し合いはあまり得意ではなさそうな印象です。

そんなわけで、アプローチしてくるのはもっぱら雪斗さんから。

ちなみにジャケの説明文「本作はあなたの選択によって、ゲーム上の彼の正体と性格が変化。2種類の異なるエンディングに分岐します」…。って性格も変わっちゃうのかい! 正体はわかるけど性格もかい! と珍しさにツッコミ入れてましたが、これは確かにそうでしたね。エンドによって性格違ってました。AとBの雪斗さん、同じ人と受け取っていいのだろうか。。

そういや最初ルール説明を読んだときから、うさぎが失格になったときのデメリット(ハンターに「所有」される)に比べハンター敗北時のデメリットがないぞ…?と不思議に思っていました。

実際、うさぎさんはひたすら大変。毎日課せられるノルマをこなし、ハンターの仕掛けたトラップにかからぬよう常に気を張り、猟犬役のスタッフに発見されぬよう身を潜め、異性のプレイヤーをうさぎか否か見極めたうえで「求愛」&「繁殖」を成功させなければならない。

うさぎはそんな連日の緊張とストレスに耐えられるのだろうか…? まあ莫大な賞金がかかっているらしいので、一攫千金を狙って参加したがる人間は多いのかもしれませんね。あと「繁殖」の成功が勝利っていうから、もしかして新手の婚活って一面もあるのかな (笑)

 

うさぎエンドではうさぎ側から見た「繁殖」のプラス面のみが素直に発揮され、この機会に晴れて男女ペアが結ばれてハッピーになる展開。ハンターエンドではハンターによるうさぎの「所有権」ゲット+ゲームの裏事情が強調される展開です。※とはいえこれもある意味ラブラブなエンドと言えるのではなかろーか。。(後述します)

偽うさぎとして振る舞わなければならないとはいえ、ハンターのほうが圧倒的に有利でおいしい条件なのはなぜか? という点ついても最終的に理解できました。重要なのは「スポンサー」云々の話のところ。

ハンターの背後でこのゲームを俯瞰して楽しんでいる大富豪たちがいる。本当の賭けはもっと別のところで動いていて、ラビットハントの正体はなかなか趣味の悪い(ハンター雪斗さん本人も「イカれた」と表現している)大掛かりなギャンブルってわけなんですねぇ。そもそもこんな違法くさいゲームがまともに成立しているのも、そういう裏面があるからと言われれば納得です…

河村さん演じる元上司・雪斗さんは、迷える小うさぎヒロインに対し一貫して紳士な態度で接してきます。トラックごとに小出しでルール説明してくれたり、さりげなく気を使ったりピンチを助けてくれたり怪我の手当てまでしてくれたり。常に余裕のある印象です。

個人的に刺さったポイントを3つ挙げますと

  • 終始ソフトなトーンでの敬語
  • 耳元での囁き率(二人で身を潜めたり夜会話するシーンにて多発。耳元でいっぱい囁いてきます。ひそひそします。ひそひそするんです!
  • ハンターエンドで自分の正体を明かすときの口調(それまでの穏やかさから一転、喋りのテンションがちょっと変わるので「おおっ!」となる)

ですかね^^

この雪斗氏、決してわざとらしくならず、さりげなく上手なんです。いろいろと。女性の扱い慣れてるなあ~と感服いたしました。

たとえばトラック4(Day 14)の、他の男性プレイヤーに「求愛」されるヒロインを目撃したあとのシーン。壁ドン(壁ドンですよねこれ?)からの右耳への囁き:

…返答に困ると黙ってしまうのは部下だったころと変わらないようですね。忘れていませんか? 私はもう君の上司ではないんです。私は再会したあの瞬間から、一度たりとも君を部下としてなど見ていない

この辺の一連のセリフ + キス。も~~うますぎる。なんつーか雰囲気作りうますぎです雪斗さん。そりゃそんな雰囲気の中で囁かれたら心を奪われますがな。速攻で落ちますがな。

というか河村さんのこのシーンの囁きがおそろしく綺麗なのです。このシーンに限らず囁くときの息の量とか距離感とか甘さの塩梅が心底素晴らしいのです。耳どおりがすごくよくて。さりげないけど技術だなあ…と惚れ惚れします。

ちなみに雪斗さんの「元上司」って設定、ストーリー上何らかのポイントになるかというと、そういうことではなく。もちろん会社時代からヒロインに好意はもっていたようですが、特別執着していたわけでもないし、ゲーム会場の島で再会したのも本当に偶然のようだし。

昼も夜もちょくちょくいいタイミングでヒロインの元に現れるからって、別にストーカーでもなかったですね(笑) ハンターエンドから見れば獲物としてヒロインに狙いを定めていたからこそ、うさぎエンドから見ればヒロインにごく純粋な好意を抱いていたからこそ、の行動です。

この作品、どのエンドかによって分岐前(トラック6まで)の雪斗さんの行動とセリフの解釈が一つ一つ微妙に変化するのが面白いですね。普通なら分岐地点までは一本道で固定されると思うんですけど。エンドによって性格すら変わっちゃうから、それまでのシーンの言動の受け取り方も後付けですべて変わってくるわけですね。

AエンドとBエンドどちらがハンターエンドでどちらがうさぎエンドか。聴き手は事前にわからないので、それこそゲームの選択肢のように勘で選ぶしかありません。このエンド分岐にてようやく行為シーンが1回ずつ来ます。繁殖成功 or ゲームオーバーかでシチュエーションも異なります。

私は適当に選択してみたら、まずハッピーエンドからでした。

…いや、本当にこれハッピーエンドだよね? ハッピー方面に進んでるよね? 途中でハンターに豹変しないよね?? と最後までソワソワしてたんですけども、ちゃんと幸せでした!

内容的には甘く優しく、正攻法といいますか。ここでも雪斗さん何かとうまい! 海辺での告白も、ベッドに入る前の誘い文句も、行為中にかける言葉も。繊細で優しげな声色と相まって完璧なシチュエーションでした。

特に、始まる前の「私もやはり男だなと思っただけですよ。今夜は君を抱きしめて眠るだけって決めていたはずなんですが、どうにも抑えが効かなくなってしまいました」って発言。文字にすると普通かもしれませんが、耳元で囁くように言われるので効果絶大なんです。こんなふうに極めて優しいウィスパーで口説かれたらヒロインも頷かないわけありませーぬ!

そして行為中の振る舞いもおっそろしくソフトで溶かすようで、言うことありませーぬ!! これといって特殊な要素はないノーマルシチュなのに、それでも甘さ&色気がすごいと思えるのはやはり河村さんの演技力あればこそです。

最後に勝敗判定を受けての

もしも君がハンターだったら? うーん、そうですね

…ふ、そのときは喜んで私のすべてを君にあげますよ。だって私の心はとっくに君のものでしたから

ってセリフ(言い方)も素晴らしかったです。この「」が特に!!

 

一方のハンターエンドはというと…

化けの皮ーーー!!!

…と、小躍りする感じでしたかね、はい。

先に述べたとおり自分がハンターだとヒロインに明かすシーンのうきうき口調が楽しかったので。おお、本性だなあと。あとヒロインを「うさぎ」と見抜いたスポンサー云々の会話のところは巧妙ですね。

自ら仕掛けたトラップでヒロインを捕らえて

私が君に女性として魅力を感じているというのは偽りではありませんよ。私は君のことをとても気に入っているんです。君がまだ私の部下だったころからね。ですがこの思いは一般的な愛情とは少し違うかもしれません

大丈夫。何一つ不自由はさせません。君はただ、大人しく私に可愛がられていればいいんです。大切にしてあげますから

という不敵な微笑まじりのセリフ…

と言ってもですね。「ドSな一面が明らかに」の前説どおりサディスト雪斗氏が来る!とドキドキしていたのですが、そうでもなかったかなというのが正直な感想です。首輪をつけて飼われるうさぎさん、とか、咥えさせたりバックから、とか、状況も行為もセリフもわりとテンプレで、残念ながらドSっぷりはあまり感じられませんでした。(※個人の感想です)

たしかに所有権をゲットした雪斗さんに「飼われる」エンドではありますけど、ひどい扱いは受けていないようだし。むしろ真逆。本人の言うとおり「愛玩」て言葉がぴったりのシチュです。

なんといっても行為中ちゃんとキスして可愛がってるし(ここの「悪い子だ…」の言い方も最高!)、一回でおしまいにして「疲れたでしょう」と労わってくれるし。状況を無視すれば普通に優しいSですよねこれ。少なくともバッドエンドのSではないな~と思いました。そういや別に公式も「バッドエンド」とは言ってないんだった。。

声もあくまであの柔らかさを崩しません。雪斗さん自身に病んだ雰囲気がほぼないので、一種のハッピーエンドじゃないかと錯覚したほど。

…とか言っちゃうのは末期の思考回路ですね、はい。本当に何言ってるんだ私は!

別にドSに手酷くされたい願望があるわけじゃないんですよ、断じて。自分が常々見たいと思ってるのは猟奇性とか加虐性ではなく、ただの楽しく愉快な変態さんなので。

ともかくこのハンターエンド、仄暗いけど甘い愛玩っぷりだったので、これはこれでとてもよかった~~おいしいな~~と喜びを噛みしめましたです。。

まとめますとこの「Rabbit Hunt」、シチュCDには珍しい挑戦的な設定で、自分の好みにも合致していて楽しい作品でした。

ただやっぱり、設定文ありきだよな~とは思います。実際に本編聴いても、男女20人で広い敷地内を何日もかけてバトルロイヤルしてる感じは薄いんですよね。これだけの状況なのに、緊迫感とか、日を追うごとに疲れて疑心暗鬼になっていく様子もない。

もちろん音声作品だし、なんといってもキャスト一人語りだし、シチュCDって時点で制約ありまくりなので仕方のないことですよね。

むしろそういう制約の中でここまでシンプルに破綻なくお話がまとまっていたのはさすがと思います。難解でもなし、説明しすぎでくどくなってる部分もなし。それだけでなく、敬語やら囁きやら甘いセリフやら、ストーリー以外で個別にグッとくるポイントもいっぱい押さえられてましたし!(GOLDさん、先月のカワムラフシャーンもよかったですし、個人的なツボを突いて来ますぞ)

 

そのうえで最後に妄想トークですが。

たとえばこのシリーズ、複数キャストだったらもっと面白いのではと思います。トラックごとに各キャラが入れ替わりで登場し、いろんなヒントやトラップの種を蒔いて、ヒロイン(聴き手)に白か黒か推測させていく → 最後に誰を選ぶか(どのトラック聴くか)で、ハンターエンド/うさぎエンドに分岐して答え合わせ……みたいな。そんな仕様だったら本当に先の見えない人狼ゲームっぽくなって、聴いててすごいハラハラドキドキするかも~なんて。100%ただの夢想です。もはやシチュCDじゃないなこれ。。

あとヒロインちゃんが偽うさぎ=ハンターになる展開があるとしたらまた面白いと思います。(さすがにヒロインにも音声がないと表現しきれないでしょうけど…)いつか男性キャラを会話で騙し、隙をついて狩るヒロインシチュを見てみたいものです!

と、いうわけで。今日はこのあたりですかね。長たらしいうえ意味不明な文章ですみません…

ではまた!

♯ 過去の記事に拍手ポチくださった方、ありがとうございます!(≧▽≦)

 

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