脳内タンバリン

◆ALICE with MADHATTER

レーベル: KZエンターテイメント
CV: 佐和真中
シナリオ: 鴻上リルカ
イラスト: 潤
2017年11月10日発売

登場キャラ:
いかれ帽子屋

不思議の国に迷い込んだあなたが、最初に出会った男性。
表向きは被っている帽子を売っているのだが、実は……。
普段は終わらないお茶会で人を小馬鹿にしたような謎かけをしては、困惑する相手を見て楽しんでいる。

う~~~~ん
madでしたねえ…………

ざっくり一言で言うとこれ、いかれ帽子屋の狂気じみた変態的なお茶会でアリス(ヒロイン)がさまざまなセクハラを受けるお話…でしょうか(笑)

佐和さんのマジキチ演技は本当に素晴らしかった。最高のいかれっぷりを表現されていました。

この帽子屋さん、精神がだいぶいっちゃってるキャラクターです。始めから終わりまでノンストップの狂人。独特な抑揚で謎めいたセリフをぶつぶつ呟いたかと思えば、突然大声でわめいたり意味不明な要求を突きつけたり、ひたすら乱気流メンタルでアリスを翻弄します。文字どおり破茶滅茶なキャラです。

ウサギもネズミもいない二人きりの奇妙なお茶会の席。もてなす側の帽子屋さん…のはずでしたが、紅茶にいれるミルクがない、シロップがないと騒ぎ立てて、隠しているはずだから差し出せとアリスに要求します。困惑するアリスに焦れた帽子屋さん、突然彼女の体に触れて無理やりミルクやシロップを搾取(!)しようと試みます。他にもいろいろぶっ飛んだ変態行為を強要。アリスにとってはまさに「悪夢」のような終わりの見えないお茶会になっています。

……これだけ書くとむしろ自分好みの変態さん、のはず、だったんですけど。

あ、一応言い訳しておくと、この作品の情報が一番最初に出たときは「淫語・卑語」の注意書きはなかったはずです、たぶん。見落としでなければ。自分は「わ~い佐和さんのいかれ帽子屋だ~楽しそ~! しかも“場面切替なし”って気になる~♪」と予約ホイホイされたクチです。

で、実際に聴いてみたところ。なんか「黒い夢」を聴いた時と同程度に削られました…

やっぱり淫語がネックだったのかもしれません。なんでだろ。わりと耐性がついてるはずなのに。

おそらくですけど、アリスの世界観とこの手のワードがおそろしく合ってない(と個人的に感じた)のが理由な気がしますね~。

この帽子屋さんはたしかに「狂ったドS」で、それは間違いないんだけど、冒頭からずっとナンセンスな謎めいたセリフを吐いてるわりに(そこは聴いててゾクゾクするほど楽しいのに)、変態シーンになると男子小学生レベルの即物的な単語の連呼になる。しかも壊れた自動人形のようにエンドレスリピート(特にトラック5)。これがなんとも強烈な違和感なんです。いかれ帽子屋のキャラ付けに全然合ってないよーな。。この人確実にぶっ飛んだ変態だろうけど、でもこういうワードは絶対言わないんじゃないかな~。だって似合わなすぎて。道理の通じない無茶苦茶なファンタジーを聴いていたはずなのに、突然何の捻りもないあからさまなピー語が登場する。ナンセンスな言葉遊びを好むマッドハッターがそれ言うかなあ? 言わないんじゃないですか。ていうかKZさんはどうしてこれにゴーサイン出したんだろう?? どうしちゃったのKZさん。どこへ行くのKZさん。。

せっかく素晴らしい狂人演技を味わえると思ったのに、淫語の連呼がすべてをぶち壊してるような気がして。こんなセリフ演者さんに言わせたくないって気持ちも当然あるし。聴いていて嫌な汗をかいてしまいました。これさえなければきっとこの作品クリティカルヒットだったのになあ~~。しつこいけど佐和さんの悪魔的な演技は本当に大大大好物ですから!!

あ、あくまで私はそう思ったって話ですよ。ただの個人的所感なので読み流してくださいね。

……そうか。裏を返せばこれこそ制作サイドの意図だったのかもしれないなあ。このぐったり疲労感はシナリオライターさんの術中にまんまと嵌った証拠なのかもしれません。だとしたらブラボーです!

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