Rouge et Noir Implied Odds

Rouge et Noir Implied Odds 鑑定官 来栖玲

レーベル:花鏡
CV:佐和真中
企画・脚本:御門蓮
イラスト:さばるどろ
2018年5月30日発売

公式サイト オフィシャル通販 ステラワース

登場キャラ:
来栖玲

港湾厚生局麻薬取締部鑑定課に所属する麻薬鑑定官。博学で美形な上に女性の扱いもお手の物。歩いているだけで周囲にフェロモンをまき散らす、港湾厚生局きっての色男。麻薬鑑定の暇を見つけては、ラボで趣味の香水調合に勤しんでいる。

 

 

今回の舞台はアメリカだよ!

というわけで来栖様のターンです。冒頭からすでに場所はロサンゼルスのダウンタウン。あらすじにあるとおりDEAとの情報交換会のため訪米したヒロイン&来栖さんが、ある男を追跡中という場面です。前略いきなりロスなのも驚きですが、何より情報交換会で来栖さんが提出したドラッグサンプルがあっさり盗まれてる状況にびっくりだ…。大丈夫なんだろうか先方は。絶対情報漏れてるよね。。

ともかく二人の連携プレイで見事捕まえたところ、男はハウスと敵対する麻薬組織アンダードッグの一員であることが判明。しかも所持していた携帯の画像に、数ヶ月前国外逃亡し行方をくらませていたアーレン・クライヴの姿が。この写真を手がかりにアーレンを追ってラスベガスに移動し、老舗カジノ内にある会員制クラブ “Wheel of Fortune” に潜入… というのが今回のミッション。

ちなみに冒頭に登場するドラッグサンプルは “インプライド・オッズ” という新アイテム。来栖さんが試作したストラテジーの改良版で、サイド・ノワールのみならずサイド・ルージュをも中和することでルージュエノワールやセカンドバレルの作用を無効化できる画期的な代物。まだ研究段階で実用化されてないそうですが、将来完成したときの大きな効果を期してこの名前(=ざっくり言うと「勝利の可能性を期待して計算したオッズ」の意)をつけたんでしょうか来栖さんは。今回のサブタイトルも Implied Odds で、まさに内容的には『現状では割に合わなくても、より大きな将来の可能性に賭ける』みたいなお話になってましたねー。次巻への橋渡しのような。というかトラック7の来栖さんのヒロインへの信頼に満ちたセリフがすでに次巻に希望託したぜ的な発言にも受け取れて、うーわー! すでに第3弾へのゴングが鳴ってるーー!!

…話がだいぶ飛躍しましたがトラック2に戻りまして、アーレンが目撃されたクラブに潜入を試みる二人。まずは周防課長のSを通してクラブ会員(名前がいかついミスター)と接触し、会員証を賭けて1対1のポーカー勝負。来栖さんが負けた場合はなんとヒロインを差し出せとの条件です。真壁編でも思いましたがこのゲームシーンが無性にかっこいいんですよね…! 音声だけなのになんでこんなかっちょいいんだ。。雰囲気か。。この調子なら2ndシーズンは皆さんポーカーの腕を披露する場面があるかもと期待しちゃいますが、はてさてどうでしょう。

そんなこんなで無事会員証をゲットし、クラブに入室した二人。ここの会員はマカオの裏カジノ同様セカンドバレルの常用者ばかりのようです。で、しばらくしてようやくアーレンらしき男が現れますが、彼のいるVIPエリアにはカードキーがなければ入れないとわかり、いったん引き上げて対策を練ることに。

今回真壁編(裏カジノ潜入)と流れがうっすら似てるなと思いました。ポーカーで勝利してお目当ての場所に進む→中の状況を把握→一度帰って周防課長に連絡→後日現地機関と協力して作戦決行→…のはずが想定外の事態に陥ってピンチ→なんとか打開策を探る(丸腰だから武器を奪ったり、火を使って攪乱したり)

もちろん大枠が似てるってだけで細かな展開や帰結は全然違うのですが、ストーリー自体になんとなく両者の性格の違いも表れているような気がして、そこが面白いなと。どっちも修羅場慣れしてるけど、真壁さんの泥臭さに比べて来栖さんはやることなすことスマートなんですよね。もちろん今の来栖さんは麻薬取締官ではなく鑑定官として動いているから、真壁さんのように傷だらけになってド派手にアクションする必要はまったくないんですけど。それにしても中盤までの冷静でそつのない振舞いとか、躊躇せず決断はやいところとか、あああ来栖様さすが…!!かっこええ…!!みたいな。でもその華麗な佇まいの中に時折隠しきれない荒っぽさや皮肉がチラ見えする瞬間があって、そこもたまんないぜ…!!みたいな。

4月に出た Official Data File の真壁・来栖のバレッツSSがとても好きなのですが、新人時代の二人は血気盛んで頑固な点は共通してるけど、性格は水と油、硬と軟。真壁さんの真面目さに比べて来栖さんは洒落ててスマートで時に辛辣で情け容赦ない印象すらあって(笑)、そういう部分が個人的には大好きです。佐和さんのお声も相変わらずフェロモン滲みまくった低音ですが、ただ色っぽいだけでなくセリフによっていろんな含みがあり表情豊かなのが何ともいえず素敵…。

また話が逸れちゃいましたがトラック4以降。DEAに急遽作戦中止の命令が下ったため、やむをえずヒロインと来栖さん単独でアーレンを探すことになります。途中クラブ側に怪しまれてセカンドバレルを服用するよう迫られますがうまいこと回避(※公式特典の分岐点)し、非常ベル作動でセキュリティをダウンさせてVIPエリアに潜入。しかしアーレンの姿を見つけた矢先、大人数相手の銃撃戦となり、逃げ込んだ先の部屋に閉じ込められ敵方に囲まれ、とうとう白旗。

このお手上げの場面で初めて登場するのがFBI。DEAが作戦から手を引いたのも、トラック1で捕まえたアンダードッグの一員が釈放されたのも、どうやらFBIの圧力がかかったせいだとか。うーん、FBIといえばアーレン、いやヴァン・クライヴですよね…。わざわざ姓名付きで登場したギャレット捜査官はもしやヴァンと直接面識があるのかもと想像しましたが、どうなんでしょう(いや全然違ったらすみません)。ともかくFBI側に何か理由があり、アーレンを泳がせてるのは確かみたいです。それと今回クラブでアーレンと会合を重ねていたという「地下組織の大物」の存在もまた気になるところ。そのあたりの説明は次巻を待つしかないですねー。。

で、ギャレット捜査官から交渉を持ちかけられた来栖さん。ここで大人しく手を引けば身の安全は保証する、さもなくば…と半ば脅されて、来栖さんはヒロインと向き合い言葉を交わしたうえで、撤退の意を伝えます。あくまで冷静さを崩さず、落ち着いた口調で。

これについて帰国後の来栖さんのセリフを聞くと、あのとき隣にいたヒロインの存在が「自分には守るものとやるべきことがあるからここは踏みとどまらなければならない」と彼に思わせたんだな~とわかります。1年前の捜査中、頭に血が上った来栖さんを引き留めたのはヒロインの『自分たちはチームだ』という言葉。それが今回も来栖さんを落ち着かせ、現状不利に見えても次のチャンスにつながるであろう選択をさせるに至ったんですね。

ここ、「俺がすべきことは可能性を潰すことじゃない。君や真壁に周防課長、信じられる仲間に託してつなぐことだ」という、これまでの来栖さんじゃ考えられなかったようなまっすぐで穏やかな発言がいいですよね。それと同時に鑑定官の決意表明として、インプライド・オッズの完成に注力することも誓ってます。アイ・イン・ザ・スカイ作戦から4年ほど経過してようやくこういう心境になれたんだなあ…としみじみ。本作一の名シーンでした。

ところでこの場面の終わり、ヒロインのセリフを受けて「そうだね、それは君にしかできないことだ。それじゃ、あとは頼んだよ。麻薬取締官」と来栖さんが微笑むのですが、ヒロインはなんて言ったと思いますか? 私は次巻とのつながりも考えてストレートに『アーレンは私が逮捕します』かなぁ~などと妄想しましたが。

そうそう、ファンブックの年表で事件の時系列を整理できて大変重宝してるのですが、これを見ると1stシーズンは巻が進むごとに特広がハウスとその周辺勢力を順々に弱体化させ、霞朝(日本)での抗争をほぼ終息させた。その成果があればこそ、2ndの舞台は日本ではなく海外なんだなと改めて理解できました。って今さらか。。それと各勢力・人物の関係性が新たなステージに来ているのも2ndの特徴。

俯瞰しますとマカオでシャンマオを叩いたのが第1弾、ラスベガスでハウス・FBI・アンダードッグが絡んだ複雑な情勢を垣間見たのが第2弾。特広サイドからすれば一歩進んで一歩下がった状況ですが、次はいったいどんな展開が待ってるのでしょうね~。それにしても、これまた今さらですがシチュCDで(音声のみの一人芝居で!)ここまで複雑な設定を巧みに表現するキャスト&御門さん&花鏡さんは本当にすごいの一言です…。

あ、本作のイチャイチャシーンはポーカー勝負のあとのお仕置き★な1回と、帰国後すべてが済んでからの幸せ円満な1回でした。わりと激しくヒロインを攻めるのがお好きなルジュノワ勢ですが、特に2回目の来栖さんはただそこに存在するだけで濃ゆい色気が炸裂していて(笑)、いやらしいったらもう。。耳元の囁きも多くて、あの低音にあてられましたよぅ…///

最後の最後、朝ベッドで寝てた来栖さんに特に用もなく真壁さんから電話がかかってくるシーンが笑えました。ほ、ほんとに?? ほんとに邪魔してみたかっただけ??? 真壁さんにもそういう茶目っ気があるんだと思うとニヤニヤが止まりませんでしたデヘ…^^

 

# 本日は以上です。過去の記事に拍手ポチポチ押してくださった方はありがとうございました。ひたすらありがたい&もったいない…! 嬉しいです…!!;つД`)

 

25

Comment

CAPTCHA