Night of Pains chapter1~夜顔~

なんだろうこれ。内容そのまま素直に真面目に受け取ってよいのか、それとも実は全編ジョークだったりするのかな(笑)

微妙に辛口になってしまいましたので閲覧ご注意ください(人ω<`;)

 

Night of Pains chapter1~夜顔~

レーベル:GOLD
CV:佐和真中
シナリオ:堀川ごぼこ
イラスト:上條ロロ
2018年5月23日発売

公式サイト ステラワース アニメイト

登場キャラ:
渡辺健輔

大手化粧品メーカーの開発研究員。彼女いない歴=年齢の、実直で純粋な男

 

謎の多いレーベルGOLDさんの新シリーズです。あ、私は謎が多いと思ってるんですけど… サイトにもジャケにも基本情報が皆無なので。。それはいいとして、第1弾の登場人物は化粧品会社の研究員をしている渡辺さんです。バリバリの理系・30歳・DT。眼鏡クイッして微笑をたたえたジャケ絵が得も言われぬインパクトですが、本編はこんな自信ありげではなく、最初から最後まで文字どおり “女慣れしてない” キャラクターでした。

といっても人を寄せつけない堅物タイプではなく、真面目で心根がきれいでピュアすぎるせいでかえってところどころ言動が天然になる御仁で、そこが彼の持ち味と言えなくもないのですが、ヒロインは渡辺さんのそういう部分をつっこまず丸ごと優しく受け入れるので(キャバ嬢だからそんな野暮なこと言わない)、聴き手である自分がずっとツッコミ役に徹するほかなかったわけで。。いや頼むから誰かつっこんでくれよ!!

 

二人の出会いは渡辺さんが職場の上司に無理やりキャバクラに連れて来られたところから。自称下戸なのでいつも夜の付き合いは避けがちな渡辺さんですが、今日は自分の研究が社内で賞を取ったお祝いの席らしく、さすがに断れず参加した模様。初めて来た煌びやかな場所に辟易しているようです。

しかしヒロインが現れた瞬間、ハッと息をのんで目を奪われたような素振り。一目惚れでしょうか。ヒロインのほうは普通にいつもどおりお仕事…のつもりが、会話の中で最近渡辺さんが「祖母の遺産を相続した」と聞いた途端スイッチオン。『伸び悩む営業成績を上向かせるため』とのあらすじどおり、窮状のさなか絶好のカモが来た――という状況らしく、さっそく営業トークを展開します。素敵だなんだとおだてると「僕みたいな冴えない男」と卑下しつつまんざらでもなさそうな渡辺さんです。

最初は戸惑い気味な彼でしたが、店を出てアフター(って使い方合ってますよね?)で二人きりの食事を終える頃にはたいぶ肩の力も抜け、上機嫌になってます。きっとヒロインとのおしゃべりがさぞ楽しかったのでしょーね。で、帰り際ヒロインを先にタクシーに乗せようとしますが、すかさず彼女から渡辺さんの手を握り、まだ一緒にいたいと殺し文句。ここで予想外のフリに動揺した渡辺さんが「女性と手をつなぐのは小学校のフォークダンス以来」とつぶやくのが面白いっすね。そうか、そうなんですか。。なんつーか、無駄にプライド高いインテリだとこういうとき自分が女性経験ないことを隠して見栄張りそうなものですが、彼は最初からぜんぶ包み隠さず、裏表がなくとても正直なんですよね。純粋無垢。心の声がダダモレとも言うけど。

このあと車内でヒロインにキスされ、誘惑され、そのままホテルへという流れです。いくら営業でも自分のような初見の客になぜ?と戸惑う渡辺さんですが、あなたが好きになったのなんて畳みかけられたらさすがに据え膳食わぬわけにもいかーず。で、いざとなってそれはもう見事な初体験っぷりを披露します。こわごわ相手の体に触れ、胸を押しつけられて夢中になり、興奮極まりすぎてちょっと触られただけでアレしたり、挿入後は1分で終了したり。

このあたりの手馴れなさ、何もかも初めてゆえの戸惑いと喜びの表現、しんどそうに震える声の感じはまったく佐和さんUMEEEEE!!の一言です(語彙力)。DT演技って普通に演技するのよりなんだかハードル高そうですが、まったく違和感もなく、あの自然なわなわなっぷりにひたすら感嘆しきりでした。本当にさすが…!

にしてもヒロインはこのとき一体どう思ったのでしょうね。途中渡辺さんを慰め励まし、あれやこれや積極的に導いて、事後も何やら優しい言葉をかけてフォローしたようですが、その言葉は本音だったか営業だったか。…後者だったんだろうな。だって自分は気持ちよくなる暇もなかっただろうし。

しかしそれを知ってか知らずか、「女性にこんな優しい言葉をかけてもらったのははじめて」と心底嬉しそうに微笑む渡辺さんであります。そうか、そうなんですか。。優しいヒロインに完璧に絆されてますね。この濃縮還元100%のピュアっぷりには若干あっけにとられなくもないぞぅ…

 

そうしてはや数ヶ月。すっかり店の常連客となった渡辺さんはヒロインの元に通い詰めています。ヒロインは他の客の相手もしなければならないので、指名が入れば話の途中でも中座しますが、たとえ延長料金がかさんでも一途にヒロインを待ち続ける彼。当然お金はどんどん減り続けます。あああ、おばあちゃんごめんね…(遺産)

自分はあくまでも客の一人にすぎないと頭では理解しながら、彼女に惚れ込んだ身としてついそれ以上を望んでしまう。しかし過度な期待をぶつけても相手を困らせるだけとわかってもいるので、本心に蓋をして自制しないといけない――。そのようなジレンマが感じられる渡辺さんのセリフが続きます。他の客と違って多くを望まず、ヒロインの仕事に理解を示し、ひたすら思いやり深く接することで “模範的な客” に徹する日々。ヒロインと体の関係を持ってる時点で特別扱いされてるのは確かですが、それに対して「あなたに与えてもらうばかりで、僕はちゃんとあなたに何かをあげられているのかな」なんて健気すぎる発言もぽろぽろ。

一方、金目の渡辺さんが常連として定着したおかげでヒロインの営業成績は伸びましたが、そのぶん店から課されるノルマも増えてしまい、状況は芳しくない様子。う~むつらいお仕事。。それを知って「僕はあなたの役に立ちたい一心だったんだけどかえって迷惑をかけてしまったでしょうか?」と不安そうに尋ねる渡辺さん。ヒロインは『そんなことない本当に役に立ってる』と返しますが、ここもどこまで本音なのか謎ですよね…。

 

それからまたしばらく経ったある日。大事な話があると言って、お店から離れた場所にあるバーにヒロインを連れて来た渡辺さん。ここでなんと「実は貯金がもう尽きてしまった」とカミングアウトします(!)。そして痛みをこらえるような口調で、あなたの仕事に協力できなくなって申し訳ない、今までありがとうございましたと伝えます。

いわく、今後は今までのように頻繁には通えなくなる。月一程度、給料でまかなえる範囲で通うつもりだけど、こんな不甲斐ない客にこれ以上あなたの時間を使わせたくない。あなたの重荷にはなりたくない… などなど、殊勝な言葉を切々と連ねます。

この作品、ヒロインが夜のお仕事をしている珍しい設定 + 渡辺さんの “祖母の遺産” など不穏で魅力的なワード(と思ったのは私だけ?)が並ぶので、もっと一癖も二癖もある男女の愛憎劇が展開されるんじゃと勝手に期待していたのですが(笑)、そういうひねりはなく、シンプルでストレートなお話でした。どこか盛り上がる場面や印象的なシーンや萌えるポイントはあったかな?と振り返ってみても、うーーん。。ヒロインに真面目に恋した渡辺さんが真面目にお店に通い、真面目にお金を使い果たし、最後にすんなり思いを遂げる物語。それだけです。シンプルすぎて引っかかりがなかった。

バーの場面、渡辺さんの言葉を受けてヒロインが言うには、そもそもあの仕事は自分に向いてなかったから、お店をやめるつもりである。だけど自分の気持ちとしては、お店をやめたあとも渡辺さんに会いたい。なぜなら渡辺さんのことが好きになってしまったから…… だそうです。

そうか、そうなんですか。いつのまに。渡辺さんから純粋でひたむきな愛情を向けられて、いつしか嘘が本当になり、本気で好きになってしまったのでしょうか。それとも(言い方悪いけど)こんなにも自分を誠実に愛してくれる男が現れたのだから、いっそキツイ仕事をやめるいい機会。大手メーカーに勤めてるんだしあわよくば…みたいな打算もあったりして。あったって別にいいんだけど。いやそんなこと考える私の心が汚れてるのかもしれませんね。。あと明言はされていませんが、かなり闇の深そうなあのお店から早いとこ逃げ出したい意図もヒロインにはあったようです。

 

個人的には、ストーリーがあっさりしていて裏を読む手がかりもなく、かといって描かれてることそのまま受け取るのも逆に不安で…という感じでした。最初にツッコミがどうのと書いたのはそういうことです。あの純粋さをどういうノリで解釈すればいいか悩むんです。まあ額面どおりピュアな恋物語と受け取めていいのだとは思いますが、ストーリーの面白さという観点では、もうひとひねりあったら嬉しかったなというのが正直な感想です。

 

そうそう、この作品で一番気になったのは行為シーンのSEでした。はじめての1回目、なじみ客になってからの2回目、そして思いが通じあったあとヒロインの部屋での3回目。計3回入るのですが、そのどれもSEがいまいちで。単調に打ちつけまくる音で、なんだかすごく男性向けっぽい感じがしました。

あれGOLDさんこんなだったかと気になりDarkとラビットハントを聴きなおしてみたのですが、ここまでではなかったな~。ひょっとして渡辺さんのキャラに合わせ、「手馴れなさ」の表現としてああしたのだとしたら脱帽ですが、でも3回目のハッピーエンド場面もあのまんまだったしなああ~~。まるで一昔前のR18ゲーみたいな音。あれじゃ女性側は絶対痛いと思うんですけど。というか聴いてるだけで痛いっす。なにより、SEが気になってせっかくのボイスへの集中を阻害されるのが一番つらいし悲しいし、もったいないのです…!!

あくまで個人の感覚ですが、この部分の音入れがもうちょい丁寧だったらこの作品にもっと好感を持てた気がします。あと最後の最後、突然BGMが盛大に鳴ったのにたいそうビクッとしました(苦笑)

 

 

以上、辛めの評になってしまいすみません。Chapter2への不安がふつふつ沸いてますが考えないことにして、本日はこのあたりで。お付き合いいただきありがとうございました。

…じ、次回はきっとポジティブですぞ!(本当はいつもポジティブに書きたいんですごめんなさい!!)

 

# 前回拍手ポチポチ押してくださった方にお礼を…。長い記事でも読んでいただけたのがとても嬉しかったです^^

 

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  1. あめ より:

    ●拍手返信
    >こばさん
    こんにちは! メッセージありがとうございます~( ^ω^ )
    こばさんも購入されましたか~! そうですね、とてもキレイな話でしたよね。堀川さんなのに? GOLDさんなのに? と狐につままれたような気持ちでした(笑) このシリーズこういう路線で行くんでしょうかね。ついつい裏を読みたくなっちゃいますが、素直に受け止めるべきなんでしょうかね~~(まだ確信なし)

    5月のラインナップ、教えてくださってありがとうございますー! あ~、複数枚買うと結構な量になっちゃいますよねえ。でもやめられない止まらない…(笑)
    おおっ♪ 「続ささ恋」と「彼女が~」購入されたんですね! この2つ私も気になってたのですが、とりあえず予約はパスしてしまいました>< 評判よさそうだったら後追いしようかと思ってます。5月は佐和さんが多くてどれにするか迷いましたねー(*´ω`)

    まずはルポライターから! こ、こばさん的にはいかがだったでしょうか? これは人を選ぶだろうなと思いつつ、私の感想はあんな感じになりました…。引かれないか心配です^^;
    4巻は修行の成果総まとめ的な話になりそうで、クールなドS上司をヒロインがどう攻略しちゃうのか。これまた楽しみですね!

    他の感想も読んでくださったようで、いつもありがとうございます!! 目を通していただけるだけで嬉しいです。こばさんもどうぞ楽しいシチュCDライフを~~(≧▽≦)ノシ

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