ファム・ファタール2

◆ファム・ファタール -Vol.2 狂夏-

レーベル:Tunaboni Collections
シナリオ:天王州藍
イラスト:夜咲こん
2017年8月発売

登場キャラ:
和田聖(CV:櫻井真人)
椎葉匠(CV:佐和真中)

 

公式情報以外なにも知らずに聴いたんですけど、た、たまげた……!

もしこれから聴く予定の方はまったくネタバレなしに聴いたほうが楽しいと思いますので、ブラウザバックをオススメします。。

って皆さんきっともう聴いてますよね~。ですよね~(;^^)
あ、前回妙に長々と書いてしまってさぞ読みにくかっただろうと思います、ほんとスミマセン。(読み返して反省)

というわけで遅ればせながらの感想です。今日は簡潔に。オチのネタバレは避けますがうっすら滲み出てるのでご注意ください。

 

 

1年半前に事故で両親を亡くしたヒロイン。彼女のたった一人の家族である義兄・聖。そして二人の幼馴染・匠。

夏のある日、三人は車で避暑地の別荘に遊びに出かけます。

ヒロインは社会人1年目の聖と二人暮らし。両親の死で進学をあきらめ、今現在は家事中心の生活のようです。ちなみに聖とは再婚の連れ子どうしの関係。聖は義妹のことを妙に過保護に扱っています。

対する匠はヒロインをしょっちゅう「お姫さま」と呼んでからかう明るいムードメーカー。去年彼が兄妹二人を別荘に連れ出したおかげで、ヒロインは久しぶりに心から笑って元気を取り戻せたといいます。

ヒロインの狭い世界には、大好きな聖と大好きな匠だけ。別荘でのバーベキュー中に酔っぱらって上機嫌になり、「二人が大好き(だから彼氏なんていらない)」と宣言するほど。

それを聴いて複雑そうな聖と匠。

あいつの兄をやめたい
あいつの幼馴染をやめたい

夜、二人がそう話しているのをヒロインは偶然耳にしてしまいます。

 

翌日三人は森の散策に出かけます。

俺たちのどっちか、選べるか?
他の男が目に入らないほど俺たちが好きなんだろ。どっちか選びなよ

と兄たちが切り出します。決着をつけたがる二人。しかしヒロインはどちらも選べません。

そこで匠はこう言います。

こういうのはシンプルな方がいい。今からウサギ狩りをする。お前はウサギだ。捕まえた方のものになりな

…ここで「こわっ」と思ったのは私だけでしょーか^^;

何がこわいって、ウサギ狩りって単語をあたかも日常語のようにスルッと使っちゃう匠さんもそうだし、それを即承諾して「絶対に捕まえる。お前はおれのものだよ」とまじに言っちゃう聖さんも。ツッコミなしかい。この時点でああこの人たちちょっとおかしいぞ、なんだか少し狂ってるぞ、と思わされますね。(いやひょっとしてウサギ狩りってよく使われる隠語だったりするの?)

そうしてあれよあれよという間に始まった森の中の鬼ごっこ(かくれんぼ)。どちらかが捕まえるまで終わらない、そして捕まえた方が勝者となるゲームです。つまりヒロインの意志は無視。「選べない」と素直に答えたら選ぶ権利すら失っちゃいましたね。。

 

先にヒロインの隠れ場所を見つけたのは、勘の鋭い匠でした。獲物を狩る権利は彼に。

仲のいい幼馴染はもうおしまいにしたい。なあ、俺を彼氏にしろよ。お前は俺たちにとって運命の女なんだよ。でももう独り占めしていいだろ?

そこに遅れて現れた聖。彼もまたヒロインを妹ではなく女として見ていると告白します。

匠のものになるなら仕方ない。でも、一度だけでいいから、俺を受け入れるって言って

…もう、ここも「こわっ」なんですけど(笑) 聖さん、負けは認めるけど最初で最後、お前を抱かせてほしいと必死に訴えるんです。それ聞いてヒロインに決めるよう促す匠さん。そしてOKと答えるヒロイン。…一体どうしちゃったんですかねこの人たちは。。

続くトラック4で自然と始まる3P。サブタイトルと同じトラック名【狂夏】です。狂っているのはプレイの内容そのものというよりは、気づけば三人揃ってこんな奇妙な状況を受け入れていたこと自体を指すのかもしれません。そしてこれは冒頭ヒロインが見た夢の実現でもあります。

ちなみに3人でするのはこのトラックだけです。このシーン、う~~~ん3Pだなああ…って感じですかね(笑) 聴いててなんだかざわざわしました。いやこのCVですしツナボニさんなのでエロさは当然MAXですけど! 両耳からとかドギマギしますけど! てかどっちに意識集中すればいいのだ!?

vol.1みたいな明るい雰囲気はありません。ヤンデレ×2という感じ。主導権を握るのは匠。聖さんが先にヒロインに触れるのですが、横で見ている匠さんにだんだん腹黒さが滲んできます。勝者だから当然余裕があるし、今だけ触れさせてやってるんだぞと意地悪だし、そのうえいろいろ計算高い人です。聖さんが喘ぐ傍で時折シニカルなことをつぶやいてきます。

このブラック匠さんが、気持ちが溢れるあまり中に出してしまった聖さんのアレを掻き出すシーンには、わ、わお…!! 妙にリアル。。このあたりの際どいセリフもさすがです。

あまりのつらさにわなわなしだした聖さんに「このバカ!」と詰る場面もいいですね(笑)

 

そうして別荘での夏は終わり、聖は自ら家を出て社宅に移ります。その後は匠がヒロインの家に入り浸り。

しかしずっと一緒にいた家族である聖にどうしても会いたくなったヒロインは、ある日単身で彼の元を尋ねます。

久々に会った聖はだいぶ煮詰まっていました。部屋中にヒロインの写真を貼ってたり。声も低くなって不穏な雰囲気です。ヒロインの大切な兄は、もう兄には戻れないと言います。

かわいそうに。こんな男に惚れられちゃって

俺は兄貴をやめたんだ。家族として愛することはできないんだよ

お前がここに来たら抱くって決めてた。なんで来ちゃったの?

そしてまあ当然の流れですが、ヒロインは聖に抱かれます。あの夏を相当根に持ってたんですね聖さん…というような行為シーンです。目隠しして「俺を匠と思って」とか、事後の「このまま入れといてね」発言とか。病んでる病んでる…!

 

そして帰宅すると今度は匠さんが待ち構えていました。聖のところへ行っていたのもバレています。

いい加減わかれ。この夏で、俺たちは変わっちゃったんだよ

お前はかわいいね。右手にも左手にもお菓子がほしいんだろ。俺はそういう欲張りなお前が大好きだよ

そう言って、まるで聖に対抗するかのようにヒロインを抱き始めます。聖の目隠しに対して鏡写しで。あと聖のアレをまた外に出させたりとか。これまたなかなか生々しい描写ですね~。しかもこの一連のあれやこれやを実はポケットに入れたスマホで聖に聞かせていた、という腹黒っぷり。

 

…駆け足ですがここまででトラック7。(※全8トラック)

終盤まではわりと普通だなあと思いながら聴いてました。普通というと語弊があるか。なんて言うのかな。よくあるエゴといいますか。こういう三角関係ってわりとよく見ますよね。男たちがヒロイン置いてけぼりで所有権を主張しあう構図。ヒロインはされるがままの、優柔不断な流されタイプ。(スタート時点から無条件に周囲に愛されてる時点でだいたいそう)

vol.1と違ってジメジメした雰囲気になってるなとも思いました。三人の中で主導権を握っているのは匠さんですが、前回の教授ほどではない。本番シーン(①三人で→②聖→③匠)も、どれも男側の気持ちばかりが一方的にぶつけられている。

…そんなふうにやや苦々しく聴いてました。内容自体はまったく悪くないですし、セリフも面白いんですけど、個人的にそれほど好みなお話ではないかもなあ、と。

 

 

しかし最後の最後でその印象もぐるっと反転しちゃいました。すべて丸めてポイ!

最終トラック【王子様のいない物語】。ここ、思わず「ええええ」と叫んでしまいました。そんなオチが来るとは思いもしませんでしたぜ!

ラスト4分弱でこの作品大好きになってしまいました。前回も終わり方がとてもよかったのですが、今回はまた別のインパクトです。も~~このオチ最高じゃないですか? ゲラゲラ笑っちゃいましたよ。

もしやその前のトラック7で匠さんがヒロインを抱きながら言ったセリフ「俺らはお姫さまを愛する下僕だった。最初から二人ともお前のもので、この物語に王子様はいなかったんだ」がヒントになっちゃったんでしょうか。ヒロインの中で何かひらめいたのでしょうか。ひらめいたというかプッツンか。

ヒロインは二人のことが大好き。だけど均衡を望んでいた。王子様なんて最初からいらなかった…

最後まで聴くとトラック7までの構成も巧妙だなあと思いました。すべてはこのオチの爽快感のために。しっかし普通は3Pのシーンがメインだろうと思って聴くのに、そうじゃないなんて。さすが“ファム・ファタール”。一本取られました。

 

特典はステラ版を入手したのですがトラック7からのアナザールートなので、やっぱり本筋のインパクトに持っていかれた感じです。内容自体は申し分ないんですけどね。ifでもちゃんとキャラや状況に説得力があるので聴きごたえがありました。(私が聴いたのは匠編ですが、匠さんのちょっとひねくれた性格好き^^)

公式特典が本編完走後のアフターストーリーとあって、これすごく聴いてみたいなあ…。聴いたよって方いらっしゃいます??

 

それにしても、あのひっくり返し感。あ~~面白かった。vol.3への期待度もうなぎのぼりです!

 

 

ではでは、今日はこのあたりで。

前回拍手くださった方ー! 感謝感謝です!! メッセージもいただき恐縮です。感想共有できて幸せだ〜★

最後までお読みくださり誠にありがとうございました(・∀・)/♪

(※例の企画記事の方はしばしお待ちくださいませ。なんかこっぱずかしくなってきたからまた茶番劇やろうかな!)

 

12
  1. あめ より:

    ●拍手返信
    >アンジェラさん
    こんにちはー!メッセージいつでも大歓迎です!! どうもありがとうございます(≧∀≦)

    記事読んでくださったんですね! ぜひぜひ、機会があれば聴いてみてくださいませ! 前巻とはまったく別のお話として楽しめましたよ〜。

    ラストはあくまで数分弱の「オチ」程度のものですが、私はとても気に入りました。あえて掘り下げずに終わるところも見事だなあ〜と!

    そうか、ちょっと高めのハスキーボイス対決… 本当にそのとおりですね(声質を説明する語彙が死滅しておりまして…ぜひ参考にさせてください!!)
    優しい兄vsちょっと捻くれたアニキ みたいな感じで、対比が面白かったです^^

    vol.3予約されてるんですね! あれキャラ絵が二人とも格好良すぎませんか?! 設定もまた変化球ですし。期待大ですね〜♪

    おお!!! Bloodyの双子の王子編!購入されたんですね。すごく気になってたんです、情報ありがとうございます!

    そうですか…うーん って感じなんですね。。シナリオ雪の女王と繋がってそうですよね。どちらもバッドエンドなんでしょうか。。
    実はあらすじ(というか公式サイトが掲げてるコンセプト)を見た時点で「これは…大丈夫なんだろか…」とちょっと不安になっておりました(笑)

    でも、深川緑さんだーーー!!! ってだけでもうすっごく楽しみなんですけどね( ´ ▽ ` )★ 王子様ボイスが聞けますね!わくわく!

    深川緑さんといえば昨日同人の方で出演発表がありましたね。ハードなヤンデレっぽいですが買う気満々ですー♪

    ああ、「艶」! 確かに! リョクさんも河村さんも艶があって美しくて、ずっと聞いていたいお声です… アンジェラさんの好み、すっごく共感します(*^ω^*)

    ファムファタール2、もし気に入りましたらぜひ感想聞かせてくださいね〜♪ それではまた!

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