円環のメモーリア カケラ灯し

本日はゲーム感想です。独断と偏見で煮詰まってるうえバカみたいに長くて読みにくいので、適宜休憩をはさみつつお読みください(笑)  いつものごとくネタバレ!

 

 

円環のメモーリア -カケラ灯し- [PS vita]

A’sRing / dramatic create
2018年3月29日発売

公式サイト PC版サイト

 

円メモvita版が出た~~(・∀・)

PC版プレイ済みなので、新規追加要素と特典CDが主目的で購入いたしました。

 

 

 

ソフト本体とアニメイト特典のファイル。素敵! 特にお兄ちゃんのこの笑顔ー!! ここしばらく机に飾ってチラチラ眺めてはニヤニヤしてます。あ、何度か書いてますが私の推しは湊&理玖さんです。小冊子の宅飲みSS(20ページ!)も楽しかった~。さっそく読んでああこの二人こうだったよなとはっきり思い出しました。一人称が湊から理玖に切り替わった瞬間、シニカルで屈折した思考回路が展開されるのがたまらんです。まさに表と裏の二人…。だからこそ互いの隠れた本音を引き出し合えるんですね。

しかしこれシチュCD好きならば狂喜乱舞しちゃうキャスティングですよね。この面子をvitaで楽しめるというのは格別の喜びがありました。だってすごくない? vitaからあの5人の声がするよ?? 河村さんが、黒井さんがvitaの中にいるんですよ??(違う)

プレイ前の所感ですが、まずCERO Dと聞いてちょっとびっくりでした。そ、そうですか。17対ついたのね…(セクシャルで)。あとファミ通クロスレビューが意外とよかったのも驚きです。円メモって客観的に見てどうなんだろう?と少々心配だっただけに。シルバーまであと1点じゃん。標準的じゃん。ちなみに同日発売のGALTIAもまったく同じ点数がついておりましてですね。。あ、こちらも購入しましたよ? そりゃ買うよね??(!)

本当に個人的な勝手な感想ですが、以前円メモPC版をプレイした際はいろいろ惜しいな~と思う点があって、当時のメモ書きからいくつかあげてみますと、 誤字脱字や音声のミスがちらほら(デバックしっかりやれよ)/ストーリーの細かい部分が矛盾してる/モブが手抜き/エロはほぼ最後に取って付けた感じ/BGMの種類が少なく同じ音楽がずっと流れ続けてる/演出が全体的に不足していて盛り上がりに欠ける/クライマックスが都合の良い後出しジャンケン設定であっさり解決する/ヒロインがとてつもない力をもった巫女的存在なのに最後まで普通の女の子/日本神話+近未来という挑戦的なテーマだが蓋を開けてみれば現代の日常モノ……(以下略) でも、なぜか憎めなかったです。

なんだかんだで自分はこの作品嫌いになれません。でないと複数本も購入しないぜ。じゃあどこがいいかと言われると、やっぱりキャラと世界観ですかねぇ。ご存知のとおり人間を神様化するところなどはラブユーブングと重なります。あと湊&理玖の二人。シナリオよりはキャラクターとして総合的に。この二人はちょっと忘れられないくらい印象に残りました。ボイスに引っ張られてだいぶプラス評価してる面もありますけど。

それと、文章からライターさんの強い思いがゴリゴリ伝わってくる点。円メモのテキストってゲームにしては癖が強いしト書きが長すぎるし、何でもかんでも文章に盛り込んで一から十まで説明しようとするので、文章以外の要素(=演出)の入る余地がなくて、そこがすごくもったいないんですよね。。文字オンリーで流さずここぞという場面でもっと丁寧な演出が施されていたら、このゲームきっと名作だったに違いないと思います。(もしくはもうちょいスケール小さめの話にまとめるか。それなら文章だらけでも耐えられる)

でも、それでも! 慣れてくるとだんだんこれはこれでアリなんじゃないかな~と思い始めました。というか世界設定そのものが気に入ってるから、多少粗があったって別にエエじゃん、と。それがライターさんの個性で、言いたいことの塊なら面白いし、力技で押し切られたっていいじゃないか!と。最終的にはそんな感じの意見に収まりました。素人がほんとえらそーなこと言ってると自覚してます。スミマセン。

まあ欠点が多いからって即その作品がNo Goodとは限らないですよね。好きは理屈じゃなくて感情だし。ぶっちゃけ今こうしてvitaをやりつつPC版もやり直して、ぐるぐる何周もプレイしては悶々としながら記事書いてるうちに感覚が麻痺してきまして、もういろいろどーーでもいいやっ★という心境に至りました。(え…)

 

 

さて前置きはこの辺にしてカケラ灯しの話に参りましょー。というか今のでもうだいたい言いたいこと言ってしまった。結局感想はほぼ変わらなかったです。そりゃそーか、リメイクじゃないんだから。

追加要素は、新規イベントというよりは濡れ場を差し替えました!という感じ。描写は直前ギリギリまでで、本番シーンは当然ながらカットされてました。あ、アズリングお家芸の3Pに関してはただの差し替えではなくもっといい感じのほにゃららに置き換えられていたと思います。一部つなぎ目が不自然になってる箇所や、元のセリフと新規撮り下ろしのセリフが同居してチグハグに聞こえてしまう部分もありましたが、そこは移植あるあるだから仕方ないっすね。BADは面白いものが多くて満足でした。スチルは新規絵が特にきれいです。

システム面についても快適ではないかと。チャプタージャンプやログからのクイックロードが便利。エンディングリストには各エンド出現ヒントが載っていて親切。ボイスセーブもあるので案の定好きなセリフを保存しまくったり。ただPC版のセリフ送っても音声スキップされない(最後まで再生される)やつとかダイアログ設定とか、細かな調節機能は無くさないでほしかったなぁ。あと紗結ちゃんの名前が呼ばれないのはやはり寂しいです。吐息演出よりデフォ名呼びください!

 

以下キャラ別感想など参ります。

※※※お兄ちゃん贔屓のむちゃくちゃ偏った内容です。客観性はありません。悪しからず!

 

 

 

【あらすじ】

舞台は近未来の日本。人間が作った神様=“人工神” が人々の生活を統治している世界。主人公・香月紗結は幼い頃に両親を失って以来、親代わりの過保護な兄・湊と支え合って暮らしています。二人はつい先日生まれ育った故郷の白葵町に引っ越してきたばかり。実は7年前、この町の花葵神社で倒れているところを発見されて以来、紗結は記憶の一部を失っています。

紗結が白葵学園に馴染んで間もなく、自らを『花葵神社の人工神』と名乗る少年・蓮が転入してきます。紗結の姿を見つけるなり「俺の力を返してくれ!!」と叫ぶ蓮。彼の説明によれば、7年前に花葵神社で蓮と紗結が出会った際「何か」が起こり、蓮の神力の半分が紗結の中に流れ込んでしまったとのこと。けれど蓮自身もその当時の記憶が欠けていて、具体的に何があったかは覚えていません。だから学園の生徒としてなるべく長い時間を紗結とともに過ごすことで、失われた力を取り戻すヒントを探りたい、と―――

幼馴染のクラスメイト・瑛太や担任教師・理玖の手を借りつつ、蓮の記憶のカケラ探しに協力することになった紗結ですが……

 

【ゲームの流れ】

プロローグ後、蓮・瑛太編 / 湊・理玖編 のいずれかを選択する。それぞれ序盤の選択肢5つ目までで攻略キャラが決まる。あとは個別ルート。順に選択肢を選び、好感度を調節しつつエンディングを目指す。エンディングは基本キャラごとにGOOD1つ(→好感度が十分高ければ続けてBEST)、BAD2つ。斗真編は蓮BEST後に解放(蓮ルートから分岐、GOOD&BESTのみ)。

 

【キャラ別感想】

攻略順です。

※アイコンなかったのでPC版から借用しました

 

国方瑛太(CV:四ツ谷サイダー)

昔いつも一緒に遊んでいた幼馴染で今は剣道部のエース・瑛太。OPにも登場するキャラ紹介、瑛太だけ『ツンデレ幼馴染』という身も蓋もない肩書きなんですよね…。た、たしかにそうだけどっ。そのキャラを一言で表す大事な文句なのに。もっと他に言い方あるでしょ!(笑)

実際はツンデレなんて一言で片付けたら申し訳ないくらい長年一途に紗結を想い続けていた男の子です。記憶の有無にかかわらず、どんな紗結でも好きでいてくれる。ちょっとぶっきらぼうだけど飾らない優しさ。瑛太が一番常識人な感じもしますね。神職側にも機関にも属さないごく普通の高校生で、「人」の代表。

でも紗結が記憶を失った際そばで一部始終を目撃していた人物でもあって。あのとき、紗結を救うため自分のもっとも大切なもの=恋心を犠牲にしなければならなかった瑛太。この辺のセリフがちょっぴりラブングを彷彿とさせます。

ぼくがあの子を好きって気持ちが食べられてきえたって、ぼくは何度でもあの子を好きになるよ

回想シーンの瑛太君(10歳前後)のショタ声がかわいすぎて震えます。思わず四ツ谷さーーーんッ!!!と叫びたくなるかわいさ。高校生瑛太の話し方もいかにも「男の子」って感じで好きです。蓮をバカバカなじったりツッコミ入れるときの口調も好き。あと理玖ルートの祭礼の日の「そんな、無茶ですよ!!」の声のひっくり返り方が面白すぎて一番のハイライト。

蓮が学園にいることで引き寄せてしまう “穢れ” を祓うため和歌で攻撃プログラムを発動させるという(なんかサイ〇パスと華ア〇セがミックスされたような)シーンが何度も出てくるのですが、和歌を詠むのは四ツ谷さんが一番お上手だった気がします。(主観です)

BADの【箱庭の中の幸せ】。これ、PC版ではいきなり3P突入だったのですが、なかなかいい感じに改変されていたと思います。あの場面エロよりもああして紗結が「喰われる」方が展開として自然な気がしました。

腕をつっこんで紗結の心臓を・・・とか、えぐい。えぐいけど合ってる! しかしその声は完全に喘ぎです瑛太君。そして蓮~~、そこで何してるの、紗結の何を吸ってるの~~(笑)。ぼかした文章でスチルもないですが、かえって妄想膨らみました。

最後は紗結と蓮を守るために、瑛太の力で三人だけの閉ざされた箱庭的世界に永遠に引きこもって終わります。『肯定肯定肯定肯定肯定。賛美賛美賛美、賛美賛美賛美。ここはなんて、優しい世界なんだろう!』……マッドだな! ライターさんもノリノリだよね!

 

香月蓮(CV:佐和真中)

人工神プログラムって結局なんなのか、わかったようなわからないような。

皆の願いを叶えて奇跡を起こす万能な存在ではなく、神社で日々お務めをしてこの世を鎮守するのが役目みたいです。その実態は人間の手で作られた人間のために仕える道具。国中をつなぐ生体コンピューターみたいなものらしい。

普段は子供のように天真爛漫でお馬鹿な子ですが、「俺、難しいことはわかんねーように作られてるもん」というとおりその屈託のない純真さも人工的に作られたもの。蓮自身、人間と神様のはざまの不完全で中途半端な自分は、いつか現れる「本物の神様」の代わりだと自覚しています。

キャラクター的に果たしてこれで恋愛できるのか? 蓮も紗結も二人してエロ気がなさすぎるけど?と心配になりますが大丈夫。なんとなくお試しに付き合い始めて、キスしただけでギクシャクしちゃったりして微笑ましいな~~と思ってたら、不意に一線を越えます。最速ベッドイン。vitaだから暗転カットだけど。唯一クライマックス前に紗結と寝たキャラだよね蓮君? 一等賞だよね??

さすが神様、いつ何時もあっけらかんとしてます。うじうじ悩んだりせず行動早いです。まあ古今東西、神話の神様ってつべこべ言わず瞬速で交わって子孫をどんどこ産んじゃいますから、蓮もそれと似たようなもんだろーか、と思ったり。。※ちなみに人工神としての蓮に生殖機能はありません。

そんな感じで二人が密に接触したことがきっかけとなり、互いの力が共鳴して失われた記憶のピースが徐々に取り戻されていく、という筋です。7年前のあの夜何が起こったか判明する真相部分は瑛太√とほぼ共通。

人間に対して強い憧れを持つ蓮。学園の屋上で “普通の人間になりたい” との願いを紗結に語る場面で、

俺たちみたいな人工神なんかじゃなくて、いつか本物の神様がこの世界に戻ってきてくれたら、俺の願いを叶えてくれるんじゃないかなー

でも、きっと天の神様はまだ戻って来てくれないから…… だから、俺は自分で願いを叶えるんだ

この “いつか自分が本物の神様になれたら、自分自身の力で人間になる願いを叶える” という矛盾をはらんだセリフが、佐和さんの底抜けに明るい声と相まってちょっぴり切なく響きます。

でもこれフラグかと思いきや特にそういった展開にはならないんですよね。もしもこういう「矛盾」がクライマックスあたりで切なく複雑に描かれていたとしたら、すごく記憶に残っただろうに~と思うのですが。

 

蓮BAD【果てのない苦しみ】は、中盤、蓮と体を重ねるより前の時点から分岐。先ほどの瑛太編同様もともと3Pだったエンドですが、直接的な行為がやはり「心臓を喰らう」描写に置き換えられ、エロとは異なる雰囲気を放っていました。

というか実質お兄ちゃんエンドとも言えますねこれ。ここに至るまでの湊さんが孤軍奮闘すぎて泣けるのです(たぶん私だけ)。穢れ祓いで深いダメージを負った蓮が目覚めなくなってしまい、かわりに紗結を差し出すよう斗真に迫られ、それでも妹を守ろうとする湊。

香月家の娘である紗結は実は花葵神社の正統な後継者で、人工神ではない本物の神の因子をもつ存在。それが全編共通の設定です。そして亡き両親から人工神開発計画を受け継いだ湊の行動原理はすべて「妹を神から遠ざけ守りぬくこと」に注がれています。

しかしここではその努力もむなしく、最後は斗真の思惑どおりになってしまいます。で、儀式と称して蓮と共寝しろと指示された紗結が、湊たちの目の前で裸になって蓮に身を(正確には心臓を与えることで魂を)捧げるのです…。

首を巡らせて振り返ると、お兄ちゃんは痛いほどに唇を噛み締めてぼろぼろと涙を零していた』って一文が、うわああああん(ノД`)・゜・。

しかもその後、スーパー邪眼テレパス斗真様の謎の力で操られた湊が「贄」と化し、神である紗結&蓮から地獄の餓鬼のごとく永遠に貪られてジ・エンド………

(未プレイの方にはなんのこっちゃって話ですよね、すみません。説明難しいな)

シナリオの雰囲気からするとエロに走るよりこちらの悲劇のほうが合ってる気がしました。でも実を言うとPC版の蓮+湊の3Pシーンもかなり好きだったり(笑)。だってそこだけ切り取ると好みのシチュだったんだもーん。※湊に背後から弄られながら、寝てる蓮と騎乗位で交わるシチュです。この背徳感。

関係ないけどこのエンド直前、研究所に泊まり込み中の湊が妹からお手製オムライスを差し入れされ狂喜する場面がありまして(PC・vitaともシーン名『束の間の休息』)、ここの河村さんの声が楽しくて笑っちゃいます。「紗結ーーー!!!」をめいっぱいの奇声で表現しているところにグッと来る。いやデフォ名呼びがないのが悪いんですけどね。

 

香月斗真(CV:土門熱)

 花葵神社の神職で紗結の従兄弟。この世界の神職はエリート。人工神のサポート役として、穢れを浄化したり祭礼を司ったり。普段は蓮の兄のような存在です。

蓮編から分岐する斗真編は別名紗結たん浮気ルート(笑)。すでに蓮と体の関係を持ったあと斗真に鞍替えする展開なんですよね。恋愛に発展するの早っ。そうでなきゃ話が進まないから仕方ないっちゃ仕方ないんですけども。

蓮があまりにも潔く身を引いたあと、二人は深い仲になりますが、斗真が紗結に接近したのにはワケがありました。で、紗結を利用して当初の目的を達成するつもりだったのですが、いつしか本物の恋心も生まれて、二つの感情の間で板挟みになった末に――というなんとも王道な展開。

しかし斗真さん、紗結の一体どこに惚れたんでしょう? そこが移植版でもやや疑問でした。メイン4人に比べて登場が少ないせいか、最後までキャラが掴めず、本心が見えにくくて。その「愛してる」は本当? それともうわべだけ? とこちらはそわそわ。

最後は他キャラ全員の協力のもと無事ラブラブなハッピーエンドを迎えます。生贄にされかけた紗結を総出で助けるなど、山場なシーンも一応ありますがあっさり解決。お、おめでとう…!

 

 斗真編でも湊さんがわりと重要人物です。保護者としても機関側の人間としても、妹と斗真のお付き合いに真っ向から反対。珍しく声を荒げるシーンもちらほら。もとから人工神をめぐる斗真と湊の立場は対立していたのに、よりにもよって愛する妹が斗真とただならぬ仲に…となれば、兄が激しい拒絶反応を示すのもうなずけます。

あなた方は妹を生贄にしようとしているだろうが、そんなことは俺が絶対にさせない。プログラムは必ず期限内に開発して妹を守ってみせる

と斗真の前で宣言するあたりはさっきの【果てのない苦しみ】と似た状況です。またしても湊さんの孤軍奮闘っぷりといったら! 報われねえ!

紗結が斗真の話をしようとすると「やだやだやだっ! 絶対聞かないっ!」と駄々っ子のように拒んだり(かわいい)、開発が行き詰って疲れた顔で弱音を吐いたりと、兄のいろんな姿が見られるルートでもあります。相手が斗真さんってのがよほど堪えたんだな!(強いからね!)

 蓮編もう一つのBAD【残酷な真実】は、実質斗真エンドともいえます。ここはPCと変更なし。急転直下のゲームオーバーで、紗結の心臓にずぶり。スチルの斗真さんが美しくて好きです。この表情のように暗く妖しくほほ笑みながら全部かっさらっていく姿のほうが似合うし、こういう斗真さんをもっと詳しく掘り下げてほしかったなと思います。そして、紗結がヒロインとしてダーク斗真様に真っ向から立ち向かう展開があれば最高だったろうと思います。つか攻略キャラじゃなくてラスボスだったらよかったんじゃ…??

 

香月湊(CV:河村眞人)

紗結にとってこの世でたった一人の「家族」。難攻不落物件その1。愛にあふれた人。

人工神開発プログラムを先導するトップエンジニアで実はものすごい天才…のはずなのに、家ではそんな姿を微塵も見せず、にこにこ笑いながらとびきりおいしい料理を大量に作ってくれる兄。大食いかつ凝り性。妹のこととなると途端にハイテンションになる愛情過多な人。選択肢『ストーカーみたい』を選ぶとなぜか好感度が上がる不思議ポジティブさん。

でもありきたりなシスコンとは異なり、紗結の兄であるだけでなく父や母の役割も担っている感じです。一人で「家族」を完璧にこなす隙のないスーパーお兄ちゃん。自分が切羽詰まったつらい状況でもめったに弱音を吐かない。紗結の前では常に安定のシスコンお兄ちゃんであろうとするんです…。「かわいい妹のため」って言葉に1ミリもエゴが含まれず、とにかく献身的。まれに見る無償の愛ってやつです。愛が深すぎて底知れない。

でもそれが「他の全人類が不幸でも妹さえ幸せならそれでいい」レベルの重~い愛なので、逆に理玖からは「これほどエゴイズムに満ちた愛を知らない」と言われちゃうほど。

アニメイト特典SSでどうしようもなく好きだと思った文章がこれ。

失った記憶の分を埋めて尚あまりあるほど、湊さんは彼女に愛情を与えた。過去を全て失って自我が崩れ落ちそうになる彼女を、自らの記憶と愛で形作った。

……って!! しかも理玖の視点の語りなのが、もうさぁ………(T_T)

湊さんは紗結のあらゆる姿をカメラに収めたがる写真魔でもあります。一見ただの妹溺愛表現の一つに見えますが、写真を撮って撮りまくるのにはワケがあって、万が一妹がふたたび記憶を失うことがあっても大量の写真を見せることで「お前が忘れても俺が覚えてるよ」と伝えてやりたい―― そんな意図が込められてたのです。泣ける。。

そんな感じで家族として絶対的な絆で結ばれている二人ですから、恋愛に発展するのが難しいのです。もう超絶困難なのです。ほんと、一体どうしたら紗結を恋愛対象として見てくれるのか…。いや見るほうが不自然。紗結を女とみなすようになったらたぶん湊さんのアイデンティティ崩壊する。

だからいっそ死ぬまで家族のままずっと一緒にいればいい! 性愛抜きの二人ぼっちの兄妹関係の方がこの二人にはふさわしい! 以上!……と、プレイヤーとしてあるまじき結論に到達した次第 (パラドクス★)。でも乙女ゲーの攻略対象でここまで妹を色目で見ない兄キャラって逆に珍しいような気もしますね。ふつうは多かれ少なかれそーゆー空気を醸し出すものなのに。。

まあ最終的には難攻不落な砦も崩れて無事結ばれることになります。「家族から恋人へ」が、湊編のメインテーマでありますゆえ。しかしなあああ、、、湊さんが紗結ちゃんをそういう対象として扱う日がくるなんて…! 以前もそう感じたけどやっぱり今回もなあああ。いや嬉しいけど! 二人が幸せになれるのは本当に嬉しいですけども!!

紗結ちゃんだって最初から兄を男性として見ていたわけではなく、理玖に「兄を意識しろ、恋しろ」とそそのかされ、その言葉を真に受けて突如エンジンが入る感じなんですよね。

蓮の学園転入を機に湊とサシで飲むほど仲良くなった理玖センセーが、兄妹の様子を洞察して「君だって湊さんの過剰な愛情を気持ち悪いとか嫌だとか思わないんでしょ?」「あまり世間体とかに囚われて自分の感情を殺さない方がいいよ」「その気持ちは恋だよ」…などなど妙な暗示をかけたことによって、今まで存在しなかったはずの感情が生まれるのです。

そもそも理玖の言葉で名づけられ定義されなかったとしたら、果たして紗結は兄に「恋」したかどうか。そのくらい理玖の影響力が強い印象です。ちなみに理玖は言霊を司る神様の化身で、言葉を巧みに操って他者を動かせるキャラなので、湊編は彼のその特徴が発揮されたストーリーとも言えます。

理玖はなぜわざわざこんなふうに紗結を嗾けるんだろう?と最初は疑問を覚えますが、しだいにその辺の真意も察せられるようになります。要するに理玖は湊と紗結と三人でひとつになりたかった。兄と両親の亡霊に苛まれのたうち回って生きてきた孤独な理玖だから、紗結をそそのかして言霊で導くことで、兄に庇護され愛されるポジションに自分も重なりたかったんだろうな、と。

同時に、本来兄からあふれんばかりの愛情を受けるのは自分だったはずなのに、運命が狂い自分ではなく紗結が「妹」として湊から一心に愛されていることを知って、それはもう殺したいほど憎くてたまらなかっただろうな~とも思います。某シーンの「お兄ちゃんお兄ちゃんって気安く呼ぶな! 僕のお兄ちゃんだ!!」の叫びの痛切さよ。。

とはいえせっかくの理玖の存在感も、ラストは完全に尻すぼみなんですけどね^^;  ていうかこれじゃ理玖が全然救われないよ! いや理玖は理玖ルートでちゃんと救われますけども。しかしここでの理玖の救われなさもそうだし、終盤湊が日月家の真実を知り、それでも紗結と恋人関係になろうと決意する過程もまたあっさりしていて、物足りない気もしますね…。

あ、一応湊にフラれるBAD(【妹】)もあるのですが、これはこれで「・・・」という感じ。だってフラれて傷心の紗結ちゃんがサイコ斗真様に付け入られて言いなりになって(またかよ)、いきなり豹変彼女と化して各キャラを襲いだすというトンデモENDなんですもん。。まあPC版の狂った4Pよりはvitaのマイルド発狂エンドの方が全然マシでしたが(苦笑)

もう一つのBAD【新世界への誘い】も元は3P(複数ばっかだな)のエンドを改変したもの。瑛太BADの【箱庭の中の幸せ】と対になってる感じです。中盤から分岐し、理玖が兄妹にじわじわ暗示をかけて浸食していって、自分の中に取り込み思いどおりにするお話。今の人工神が統治する世界を滅ぼし、月読・天照の三人がひとつになる新世界を数百年規模で実現する… というSF並みにスケールでかい闇エンド。

だから、三人で。こんな歪みきった世界なんて捨ててしまおうよ

この世は地獄以下だ。苦しみの中で生きていくよりも、滅ぶと決まっている世界はさっさととどめをさしてあげた方がいいと思わない?

違う…! 神の時代から、人が人として治める世に必ず進化していける… 人工神は、新しい時代への架け橋なんだ!

こんな感じで理玖=神サイドと湊=人間サイドの対立項(※理玖ルートのテーマ)も表現されてました。

ここもいろいろ説明が足りない気がしますが、まあ「3」は神話や昔話によく登場する数字だし、この三人もそんな感じで「2」を否定して「3」となり、閉じた環の中で三位一体で生きつづける彼岸の存在となったのであろう…と、頭の中でなんとなく解釈しました。(なんのこっちゃ 笑)

それにしても、あああ、理玖&湊はおいしいな~~。ボイス的にもおいしいなあ~~~。ラストのスチルもきれいでしたし、個人的に一番好みのBADです。

 

…とまあエンディングのもろもろはともかくこの湊編、序盤から中盤までは兄妹二人の「家族」としての絆がとても丁寧に描かれていて、そのあたりは本当に文句なしに素晴らしかったです。そこへ理玖の存在が介入し波紋が広がっていく様も楽しくて。

そうそう、言い忘れてましたが湊と理玖が “月読(ツクヨミ)”の血を引く双子の兄弟で、紗結は “天照大神(アマテラス)”の因子をもつ唯一無二の存在です。だから湊と紗結は血縁ではなかった、というのが真相であります。これだけ書くとまたなんのこっちゃってハナシですね。

とにかく紗結と湊は血がつながってなかったんですよね~。あ、これネタバレじゃないですよ? 公式サイトのキャラ紹介でも明記されてる事項ですから(´・ω・)

 

えーっと、あとはなんでしたっけ。あ、回想シーンの湊君(子供時代)のショタ声がかわいすぎて震えました。笑うところじゃないけどニタニタ。思わず河村さーーーんッ!!!と叫んで走り出したくなるかわいさ。さっきも似たようなこと言ったね。

どのシーンも河村さんの演技が素敵で素敵で、特に自宅で紗結ちゃんと何気ない会話を交わす場面など、肩の力の抜けた気安いトーンが本当に家族っぽくて、ぼくもこんなおにいちゃんがほしくてたまらなくなりました。ああかみさま、いつかうまれかわったらぼくにみなとおにいちゃんをあたえてください。(重症)

もう1点だけ。今回妙にツボったシーンがあったのでスクショ。蓮ルートにて。

MAKABEさん……!!(いやこっちの方が先だけど)(ここ御門さんが担当されたんだろうか ※真偽不明)

 

 

速水理玖(CV:黒井勇)

兄そっくりの容姿のミステリアスな担任教師。難攻不落物件その2。愛に飢えた人。紗結と同じくワケあって幼少期7年分の記憶を失っています。

常に微笑をたたえて温厚な雰囲気だけど、発せられる言葉が時折かすかに挑発的で棘がある。本心を探ろうとすればのらりくらりとかわされて、自分のテリトリーに他者を立ち入らせない。このフツフツ不穏な気配のするキャラに黒井さんのお声が最高に似合ってます。個人的に教師キャラってあまりツボに入ったことないのですが理玖さんは格別。

言葉を操るのが人並み外れてうまい設定のとおり、彼の発言一つ一つが読まされます。他人を思いどおりに導くのもお手のもの。呪文みたい。理玖ルートの彼のセリフは本当にいいですねー。

ストーリー自体は他キャラ同様、良いところも悪いところも半々という感じ。特に序盤は世界観と関係ないアサッテな方向(学園祭の演劇練習を理玖センセーに協力してもらい安易に胸キュン★した紗結ちゃんが片思いしてく展開)で、正直ベタ~なんですけど、その後湊を交えた三人での夕食会が恒例となり、理玖と紗結、記憶のない者どうしが引かれ合い接近した結果、理玖の本心がにじみ出てくるあたりからだんだん面白くなっていきます。

まあ恋心を自覚した瞬間即先生に告白する紗結ちゃんは猪突猛進すぎるけど! そんな紗結ちゃん(天照)に甘い毒を与えて自らの記憶と力を取り戻す理玖さん(月読)はヒドイお人だけど!

理玖編だけ他と雰囲気が異なるのですが、中盤、理玖がある人物を包丁で滅多刺しにする例のシーンなどどう移植されてのるかなと思ったら、そのまんまでした。その前の紗結が襲われるシーンがマイルドになってましたね。

本編中、みんなして湊に中二病中二病とツッコミ入れるけど、理玖のほうがずっと中二な発言してると思います。でもこれは笑えない中二というか。茶化してはいけない中二というか。あの独特な、世界を斜め上から見下ろすひねくれ毒舌モード。理玖が「クソ野郎ども」とか「クソッタレな世界」と悲しい笑顔で毒づくたびに、そうだねそうだよね、理玖さんならそう思っちゃうよね、もうどんどんじゃんじゃん吐き出してください、どうぞこの世を呪ってくださいーー!とか思っちゃうんですよね(笑)

ちなみにライターの高岡さんが某所で言ってた『終わらない歌』(ロリガver.)を聴いたら本当に理玖ソングだったので、思わずうわ~~っ!理玖さん~~~!と叫んじゃいました。

理玖に関しては好きなセリフがたくさんありますが、クライマックスの

さぁて… 人間もこの世界も大っ嫌いだけど、この世でいちばん好きな二人のためだから、仕方ないなあ。願いを叶えてあげるよ、お兄ちゃん

ってのがとても好きです。

BESTエンド【まあるい形】は、心から生きたいと望むようになった理玖が本当の意味で幸せになる時点まで描かれています。円メモの中では最良のシナリオではないかと。この明るい円満な「3」は泣けます…。最後、紗結と湊と理玖の三人で泣きながら抱き合うスチルの幸福感ったら。やっぱり湊さんは兄ポジションが一番しっくりきますね。この包容力はもはやお兄ちゃんというよりお父さんだけど…^^

 

一方、BADエンドの【煌びやかな現在】。これは新規追加ですね!  Q. さてさて内容は? —– A. 瑛太と3人で逃避行エンドでした。ってまた3人かよ! もうお腹いっぱいだよ! 変化球の組み合わせで面白くはあったけど! 理玖さんがなかなかの悪魔で、彼のイデオロギーにうまいこと乗せられる瑛太がなんだかかわいそうになる終わり方です…。

展開が少々強引なせいか、理玖がこの逃避行を選択した理由がちょっとわかりにくかったよーな。だって理玖が一番ほしいのは「紗結と湊」の二人で、特にお兄ちゃんは絶対に必要なはずなのに、肝心の湊さんを置き去りにして紗結(と瑛太)だけ連れて消えてしまうなんて。それはありえない気がするのですが。。

あと関係ないけどここでの湊さん、キャラがちょっと違っちゃってるような気がしました。いくら紗結のためとはいえあんな荒々しいセリフ吐く人だったかなあ…(´-ω-`)?? ←実はめちゃくちゃ引っかかった。

もう一つのBAD【家族ごっこ】は、終盤シーンで理玖を自らの手にかけてしまった湊さんが発狂し二重人格化して、一人二役の家族ごっこに興ずるエンド。ふむ。これは元バージョンの方が好みだったかも(※湊発狂後、魂は理玖・体は湊の「お兄ちゃん」に永遠に犯され続けるエンド) …はい、趣味です。。

あとはそうですね、回想シーンの理玖君のショタ声がかわいすぎt(略)

 

 

最後に特典のおはなし。アズリングさんはさ、特典CDにめちゃくちゃ力入れるからさ…。PC版の湊編『撮りあいっこ』なんて笑っちゃうくらいドエロくて、それはもう素晴らしかったんですよ! ダミヘじゃないけど収録時間30分弱の濃厚な内容で、うおおおこれゲーム特典というより良質なシチュCDやん…!!!と驚愕しました私。

というわけで今回も特典ゲットしました。え? 別にエロがなくても買いますよ? そりゃあね!(・ω・)ドヤッ

やっぱり湊編が素晴らしかったのでこちらについてちょっとだけ語らせてください。

 

【湊編】WonderGOO / 約18分


あーーーー!! 胸がくるしい~~~~~~ッ!!!!!

どちらか一方が風邪を引き看病されるシチュはよく見ますが、二人して同時に風邪を引くってのは珍しいのではないでしょーか。風邪引きさん二人、たがいにお世話しあって、そのあと布団で抱きあって眠る…。最高のシチュじゃないですか?

お前が作るお粥は世界一なんだよ! どんなフルコースだってかなわないよ~ あっはっは、あは、ゲホゴホッ!!」と咳き込む箇所など、おもしろかわいい。「残さず食べようね~」とか言ってお粥を食べさせあい、ニコニコ笑う場面も、もう、、、なんてかわいいんだっ!!

河村さんの声が心なしか鼻声っぽく聞こえます。甘くてとろんとしてる。セリフの中身もどれも湊さんらしい愛情がたくさんこもっていて、特に食後布団にくるまって昔の思い出や今の心情を静かに語りかけるシーンはほんと~に胸を撃ち抜かれました。そうですこれぞ湊さんです…。ああ、胸がくるしい……!!

今度体調崩したときは絶対これ聴いて癒されようと心に決めました。あとはちみつりんごが食べたくなりました。

 


 

 

…はあ、なんでこんな長い記事になっちゃったかな^^;  そんなつもりなかったのに1週間もかかっちゃいました。もうちょい簡潔に書けよ。

他に言い残したことあったかしら。あ! 佐和さん歌うテーマ曲『Spiral Memory』がとてもよくて、最近ずっとフルver. を流してました。PC版公式サイトのスペシャル > デモムービーから一部歌詞付きで聴けるのでおすすめ。

以上です!

 

# 果たしてここまで読んでくださった方はいるでしょうか…。もしいらっしゃいましたら、ほ、本当にありがとうございましたッ!!!(*T▽T*)ノシ

 

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