愛憎通信-その6-(プレイ記1)

蒲生、佐伯、巽ルートをクリアしました。途中経過と感想参ります。

 

まずこれは乙女ゲーではないな~という印象です。いい意味で。

まあ正攻法の胸キュン求める人はそもそもPIL-VAMPの18禁は買わないですよね。何かしらアブノーマルなものが見たい人こそ購入すべきです。

GOOD方面はミステリ小説、BAD方面は怪奇小説風味。たしかに恋愛描写もエロもあるのですが、そちらがメインではないかな。ボイス付きの小説読み進めている感覚です。

ミステリ要素が強いので先にネタバレを見るとプレイする面白さが半減すると思います。この記事では核心に直接触れるのは避けますが、展開上どういう要素が出てくるとか、誰がどうなるとか、バレバレな部分もあるかと思いますので、未プレイの方は閲覧何とぞご注意ください。

 

個人的に良いと思う点

  • 綾子の心理描写。読ませます。
  • テキスト。簡潔です。
  • 立ち絵。一つ一つ表情が深くて見惚れます。表情だけでなくポーズのバリエーションも豊富。
  • BGM。作風に合っているし、数もちょうどいいです。
  • 背景も丁寧

 

イマイチな点

  • スチル。えまるさんが描いたものとそうでないものの差が大きいですね。えまる絵は最高に美しいのですが。

 

好みが分かれそうなのは一部のBADの急転直下っぷり。ストーリーに対して順を追った丁寧さを第一に求める人はビックリすると思います。

個人的には堀川さんシナリオにはぶっ飛んだハチャメチャ感こそ求めているので、急転直下も全然OKです。完璧な優等生シナリオは求めてません。

あとこれまた自分好みの話で恐縮ですが、この作品、チュンソフトの初代かまいたちの夜みたいで楽しいです。具体的に似てる箇所があるわけじゃないですが、エンドによってミステリにもファンタジーにもゲテモノにもなり、印象がまったく変わる。ところどころそれに近い雰囲気・ワクワク(ゾクゾク)感がありました。これで選択肢やルート分岐がサウンドノベル並みに複雑だったらめちゃくちゃ楽しかっただろうなぁ。。それやったら乙女ゲーじゃなくなるけど^^;

あ、死体の絵(シルエット)なんて本当にかまいたちっぽくて勝手に興奮しました(笑)

 

蒲生龍彦ルート

GOODエンド:1つ
BADエンド:4つ(言の葉/洗脳/弾〇台/復讐(平和的に))

佐伯潤一ルート

GOODエンド:1つ
BADエンド:3つ(愛しいドクロ/愛情の果て/紳士淑女の楽園)

巽ルート

GOODエンド:1つ

 

…BADの数、これでいいんですかね? 一部のエンディングはExtraのシーン鑑賞に登録されない仕様らしく、本当に全部のBADを回収できてるのか不安です。エンドリストほしいよ~!

共通はどこまででどこから個別分岐するかも、シーン鑑賞ではわからず。蒲生編クリア後に佐伯編に行って初めて判明しました^^;

巽ルートは上二人クリア後に最初からプレイすると新しい選択肢が出現するので、そこから入れます。ハッピー1本、至極あっさり。言うなればファンディスクで攻略キャラに昇格した元サブキャラのイチャラブストーリーみたいな(?) いやコンプ後に出現するご褒美ギャグ編みたいかな??(佐伯さんがかなりギャグってました)あの人もこの人も死なず、一番平和裏にコトが済んでいるので、たぶんメイン二人を乗りこえたあとのご褒美ではないかと…。

史弥ルートは冒頭から何度もやり直して、迷いに迷ってある時偶然入れました。もう1度やれと言われてできるだろうか、いやできまい。。まだクリアしてないので感想はまた後日書きますね。しかし史弥さん、ある意味一番見どころかもしれません…。

 

今回はメインキャラ二人・蒲生さん&佐伯さんについて。

 

体験版プレイされた方はおわかりのとおり、序盤から綾子と遠い昔に何かあったフラグが堂々と立ってた蒲生さん。

そして同じく体験版の濡れ場チラ見せシーンで綾子をムリヤリ…していた蒲生さん。

ごく単純に言うと、蒲生さんは綾子の運命の人です。最初に声を聞いただけで「不思議な懐かしさ」を感じたのにもワケがあります。しかし個別分岐直後の行為が綾子にとってあまりにもあんまりだったため、好感度どん底からの出発。しばらくは警戒度MAXなトゲトゲ綾子。「この男は嘘つきだし…」とか、心の声が荒れてます(笑) それが一緒に過ごすうち、蒲生の笑顔や魅力に惹かれて次第に絆されていく展開。※かな~り単純に言ってます。

蒲生に対する心の動きが自分でも把握できず、疑う気持ちと惹かれる気持ちがせめぎ合うあたりの描写がよかったです。あと個別序盤、ホテルで事件が起きて、蒲生が部屋から出て行ったあと疑心暗鬼になりながら一人で震えて待つシーンなんかも、うまいな~!と。

少しずつ明らかになる蒲生さんの真の目的とそれまでの境遇がもう、ねぇ?? 結局何をしても、どんなに悪人でも、彼にはその権利があると思わされてしまうというか。「これで俺は楔を抜ける」というセリフ。[自分の人生を取り戻す]という強烈な行動原理。さらに綾子運命の人ポジションでもあって。なんかもう蒲生さん一人勝ちやん(笑)

終盤で突然地下ダンジョンが始まったのも面白かったです。これ、白虎/青龍の選択肢でエンド分岐あればよかったのになぁ…。もしあの仕掛け喰らったらホラー映画になっちゃうけど。あっさりゴール地点にたどり着いてしまったので、その謎解き過程もっと詳しく見たかったな~とちょっぴり残念。。

目まぐるしい展開のあと無事GOODエンドを迎えますが、もろもろの犠牲が大きすぎて、見ているこちらはすんなりハッピーな気分にはなれないかもしれません…。一連の事件でいなくなった人が多すぎて、人生めちゃくちゃになった人たちもいて。二人が幸せをつかんでも、犠牲の大きさを考えると複雑です(これは蒲生ルートに限りませんが)。もちろん何もかも綺麗に片づく方が不自然なので、これでいいのですが。

蒲生編で一番しっくり来たのはBADの【言の葉】エンドでした。事件が終わっても佐伯さんの発言が頭から離れず、心から幸せになれない綾子。自分の選択が本当に正しかったか確信が持てず鬱々とした日々を送りつづけ、そしていつしか…という。この方が説得力がありました。

にしてもフラッシュバックこわ~い。潤一の呪いこわ~~い。プレイ前に佐伯さんに憎まれるルートはあるか?と書きましたが、このエンドがそうじゃないかと。ゾクゾクしました。

ちなみに他のBADを一言で言うと

● 洗脳:悪魔のお医者様。佐伯さんの洗脳最強だな…。罪と嘘の底なし沼。
● 断〇台:悪魔の史弥様。史弥さんの洗脳最強だな…。映画の拷問シーンみたい。
● 復讐(平和的に):同上。プラス丸眼鏡!

スチルの蒲生さんが時々土方歳三みたいでかっこよかったです(笑) 一癖も二癖もある、グイグイ来る肉食キャラに軍曹さんのお声がぴったりでした。随所の「フフッ」笑いがいかにも悪っぽくて好き。

 

 

そして(個人的に)肝心要の佐伯さんルート。

私が一等気になっていた点は、このルートに蒲生さんの運命の赤い糸と同等の何かがあるか、でした。果たして佐伯さんは「蒲生=運命の人」の壁を崩すほどのポイントを重ねられるか否か!

・・・結論からいうと、なかったかな。

いや、GOODのストーリー自体は面白かったですよ。周囲の人間や綾子にさえ犯人として疑われ続けながら、生真面目に正面から行動しつづける佐伯さん。次から次へといろんなことが起こって、見てる側はなんかもう笑いが止まりませんでした(笑うようなシーン全然ないけど)。廉次兄さんや紅子さんとの絡みも多く、特に廉次兄本人の口から説明を聞ける場面はよかった。内容的にはむしろ蒲生編よりも好みです。

それとですね、体験版でもチラ見せのあった例の媚薬シーン。媚薬の勢いでは決してしない佐伯さんの姿が見られましたから! 「これは媚薬のせいであって綾子から本当に求められてるわけじゃない」と自制して、最後までしないんですよ! 自分も媚薬喰らってるのに! もうこれだけで500点満点じゃないか!? あとこのシーン最初のキススチルも超絶素敵ですから!!(OPムービーにも採用されてるやつ)

そんな鉄の理性をもった佐伯さんなので、彼に対する綾子のイメージが「いつも仙人のように超然としていて、照れたり恥ずかしがったりしない人」になってるのがまた…(笑) 本当は全然そんなことないのにね。

あとは、えーと。GOODエンドのとあるシーンの「ふるふるしてる」(by河村ボイス)はすばらしい名言だと思いました。その前の指舐めシーンでもすでに、あああああ!!  というか嫁になっても綾子ちゃん呼びしてくれるなんて、ああああああ゛!!!(ウルサイ) もうどの場面でもCV河村さんは絶妙に素敵でした。なにあのニュアンスの巧みさ。ボイスコレクションが早々に埋まってしまったよ。

いろいろと自分好みのシーンやセリフはあったのですが、ただ、佐伯さんに蒲生さんと同等の強い「何か」を期待していた身としては、ちょっとパンチが足りなかったかなあ…という印象です。ラストの「小沼老の遺言があってもなくても、きっと私は潤一さんを選んでいたのだろう」という綾子のモノローグも、それ本当?と素直に受け止められず。

そのせいでクリア直後はちょっとモヤモヤしていたのですが、今考えるとこれはこれでよかったんじゃないかと思います。

綾子が他の男に惹かれてるんじゃないか、自分の気持ちは一方的なんじゃないかと自覚した佐伯さんが、いったん[婚約を破棄]する。でもその後、紆余曲折を経て最終的に綾子と結ばれる。それなら、それが本当にハッピーエンドなんだと。すべてが終わったとき綾子が佐伯さんを選んだなら、それが正解なんだと。そんな気がしております。。

まだ一周したのみで頭が整理できておらず、ざっくりとした書き方ですみません。

 

そして佐伯さんといえばBADエンドがヤバかったですねえ。蒲生編ではまだまだ普通のBADだなあと感じていたのですが(※個人の感覚です)、佐伯編の1つが急にヤバかったです~~(;’∀’)アハハハ

各エンド一言で言いますと

● 愛しいドクロ:すげー好みです。探しに来てくれたんだね…(泣)  医者スキルで剥製か愛玩人形にしてくれたらもっとよかった。
● 愛情の果て:この3Pはむしろ本望です。ありがとうございました。
● 紳士淑女の楽園:そ、ソーヴさん現る!!!???

 

3Pは、もう、まじで、ああああああ!!!!!という感じでした。(さっきからあああしか言ってない)このシーンあと3倍くらい長い尺で見ていたかったです。

問題の奇怪エンドは、マッドだな~!と苦笑いするような感じ。一番トラウマくさい要素かもしれませぬ。

(※以下白字)ピルバンさんは過去2作で獣〇やってるので、最初佐伯さんがアレを獣のに改造してしまったのかと思い(笑)、まさかそれやられたらさすがに死ぬ…と身構えたのですが違いました。。ソーヴさんならむしろ可愛いもんじゃないですか! しかしこの計画を吹き込んだ史弥さんは一体どういう頭の中してるんでしょう。怖すぎる…!

どのBADもほぼ文字のみで直接的な絵が出てくるわけじゃないので、そこは優しいですね。

えーと、まだまだ書きたいことはあったような気がしますが、とりあえず今日はこの辺で。

あ、このゲームの旨味は、ルートによって各キャラの善悪ポジションが反転するところだと思います。善人悪人、敵味方が固定ではないところが非常にナイス! 一周すれば次は誰が味方で誰が敵かだいたい予想がつきますが、それでも面白いです。

 

 

 

最後に余談ですが、ゲームよりシチュCDの方が断然エロいよなあ~と最近思います。ゲームはどうしても長いストーリー上の一要素として濡れ場を入れなければならないので、シチュCDほど特化できない。それはもう仕方のないことなのですが。しかも、それまでのお話の雰囲気から外れないよううまく落とし込まなければならないし。その匙加減が難しいのですね~。特にこういう甘さの少ないシリアスな内容だと本当に難しいでしょうね~。

 

♯ 過去記事に拍手ポチポチくださった方、本当に感謝です! ありがたく頂戴しました~~(#^^#)

 

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