オレパン2

真面目にレビューしますよ、ぱんつを。

 

オレパン 2巻 オレのパンツを履くがいい

レーベル:GOLD
CV:藤堂誠
シナリオ:堀川ごぼこ
イラスト:上條ロロ
2019年3月27日発売

公式サイト

 

一体だれが喜ぶネタなのか…という独創的なシチュCDを作らせたら右に出る者はいないGOLD作品の中でもひときわ異彩を放つオレパンシリーズ。ボイサンの第一声(一息)だけでハッとした乙女が多数いたであろうこの第2巻は、藤堂さん衝撃のデビュー作でもあります。

いまネタ枠扱いしてしまいましたが、GOLDさんはシリアスよりもこういうネタっぽい作風のほうが個人的にヒット率高いよなあと思う今日この頃です。というか本作、蓋を開けてみれば質のよいラブコメだったのがまた衝撃でした。かなりユニークなシンデレラストーリーとでも言うべきか…。夜中聴くときは頭から布団を引っかぶって笑い声が響かないよう注意が必要です(アヤシイ)

全3巻それぞれキャストの熱演が光ってましたが、この2巻がストーリー的に一番面白いと感じました。迷台詞が次々飛び出す変態度100%のドタバタ喜劇でゲラゲラ笑えて、しかも根っこは純愛(!)と来たら…。やっぱりごぼこ先生最高ですね。

そしてなにより、クオリティを爆上げする藤堂さんの本気の変態演技。プロの魂を見ました。色気も最高、ギャグも最高って隙がなさすぎでは?? 推しへの信頼度がカンストして困りますよもう…。

余談ですが、3巻のステラ特典(パンツ風呂)があまりにぶっ飛んでて度肝を抜かれ、あれを聴いたら本城さんの下着ドロ設定なんてかわいいもんじゃんと思い知った次第です。ごぼこ先生のおかげでいろんな変態ワールドに出会えますね~あはははは。アメ ハ マタ 経験値 ガ 上ガッタ。モウ 何ガ 来テモ 驚カナイゾ。。

 

 

2巻の本城さんの感想書きたいのですがひとつ問題がありまして、自分用のメモを見返してもひたすら総ツッコミ大会になっているのと、作品自体おおっぴらに語れない要素が多いのとで、どーにもまとめるのが難しいんです(笑)。かといって考察するタイプの作品でもないし(どこをどう考察しろって言うんだ)、ストーリーを細かく説明するのも興を削ぐ気がするし。

…しかしざっくりした書き方で終わらせるのも乱暴なので、内容紹介&好きなポイントを述べてみますと。

登場キャラは本城尚義さん独身32歳乙女座A型。超大手外資系企業勤務で年収は5,000万超、最近NYの本社から日本支社に赴任したばかりのスーパーエリートです。しかしそれはあくまで表の顔。実は本城さん、夜な夜な外に干しっぱなしの女性のパンツを盗んではコレクションしている筋金入りのパンツ泥棒なのです。あ、パンツ泥棒じゃなかったパンティ泥棒だ。

社会的信用はバッチリなうえ用心深い性格なので今まで誰にも性癖がバレたことはありません。華々しい経歴だけでなく、容姿端麗で体つきも逞しくて(まあ鍛えてるのはベランダによじ登るためなんですけど)、傍から見ればまさに “女性の理想を具現化した男”。

ある夜、いつもの泥棒稼業の一環で干しっぱなしの獲物を盗もうとしたら、今までに出会ったことのない理想的なパンツに遭遇します。逃げるのも忘れ、夢中になってベランダでフガフガしているうちに持ち主のヒロインが帰宅。犯行現場を目撃された本城さんは、通報しないでくれと懇願しつつ(いやするわw)、突然ヒロインに結婚を申し込みます。本城さんの頭の中には『理想のパンティ=運命の女性』という強烈な方程式がある模様。

押し問答のすえ、なんだかんだ言いくるめられたヒロインは彼の住むタワーマンションの一室に連れていかれます。そしてパンツ大好きイケメンエリートに熱く言い寄られ、迫られ、パンツをフガフガされて……(以下略)。まともに説明するとなんともおバk、ゴホン、珍妙ですね。

パンツが先か、愛が先か』のキャッチフレーズはなるほど真実。女体に興味はない、興味があるのはパンツだけと断っておきながら、そのパンツがきっかけでヒロイン自身にも惹かれてしまい、思わぬ方向に暴走する。その暴走っぷりと、初めての感情や欲望にかき乱されてあわあわ困惑する姿が可笑しくてしょーがないのです。

ヒロインはブラック企業勤めで、帰宅が遅いのも洗濯ものを干しっぱなしにしがちなのも残業三昧だったせい。それが出会った翌日には本城さんの手腕で退職させられ、弁護士経由で未払い分の残業代の回収まで肩代わりされます。あとはまったりぬくぬく暮らしながら彼にパンツだけ供給すればよい——それがギブ&テイクの契約結婚の提案です。

ちなみに理想のパンティって一体どんなだろうと思ったら、5年ほど着古した素朴な木綿のパンツらしいです。本城さんにしかわからない独特の風味があって、なんでも経年劣化や洗剤・柔軟剤の残り香とヒロインの香りとの混ざり具合が重要らしいです。うーん、某漫画の名取さんみたいに独自の嗅覚が発達した人なのかなw

当然ヒロインは強引に話を進められて不服ですし、パンツだけが目当てならなにも結婚までしなくてもと散々反論しますが、そのたびに彼の論理と勢いに押し切られてしまいます。口が達者だなあ本城さん。斜め上のボケ発言が8割くらい占めてるけど。

どのセリフもクスクスorゲラゲラ笑えるのは、本城さん本人はいたって大真面目だからでしょうか。めっちゃいい艶ボイスでアホなことを囁くからでしょうか。もしくは、決め台詞とあたふたしたリアクションとがしょっちゅう入れ替わるせいでしょうか。

言いたいのは、テンポがよくてコミカルで、収録時間66分が短く感じるほど藤堂さんの語りが面白いってことです。たとえばトラック5の「こんなこととはなんだ! 俺にとっては人生を捧げるにふさわしい大事なことだよ!」というセリフ。文字にしたら普通ですが、これを「ふさわしい・大事な・ことだよおおぉ…!!!」とか妙な「ため」を入れたりするんです。その熱を込めた言い方がめちゃくちゃ笑えて。

あと忘れちゃいけないのは究極のフガフガ感。あのフガフガほんとすごい……。血眼になって顔を埋め、えも言われぬ香りにうっとり酔いしれて恍惚となっているさまがとても目に浮かぶ。フガフガ・スーハー・フガフガ………(※詳細は本編をご確認ください)

ヒロインのパンツを目前にしての興奮度合もそうですが、神妙なトーンで愛を誓ったり、天涯孤独な身の上を淡々と打ち明けたかと思えば、つい数分前の紳士的発言をあっさり覆して「俺の童貞をくれてやる」とか言い出すもんだから、もはやジェットコースターです。前言撤回率高すぎます。会話が噛み合いません。カオスです。あまりに面白すぎて、そんなエエ声で何言ってるのーーっっ!と何度ツッコミ入れたかわかりませぬ。

 

ドタバタの一方、本城さんは自分の性癖に対して非常に自覚的な人物でもあります。あんなノリでも頭の芯は醒めていて、正気が保たれているのがわかります。

運命の女性と見定めたが最後、さっそく婚姻届と判子を調達し、断られてもめげずに熱くプロポーズ。ヒロイン視点では《どんなに好条件でも愛してない男と結婚なんて無理》ですが、本城さんからすれば《表の顔ならともかく自分の本性を知ったうえで愛してくれる人が存在するわけがない。ヒロインに愛されることもありえない》という自己分析に基づいた行動なのです。

あの強引さの裏には、自分に一般的な恋愛プロセスは踏めないという自覚と、契約結婚でもいいからなんとかしてヒロインを繋ぎ留めたい、ようやく出会えた運命の女性と一緒になりたいという必死さが隠れていたわけです。

よくよく考えたら、ただそこに存在してパンツを履いてさえいてくれれば満足って、とんでもない欲の少なさですよね。もちろん決してプラトニックのまま終わる物語じゃないし、実際パンツだけでなくヒロインの体にも本能で反応してしまう本城さんなのですが、それでも「君さえいてくれたら幸せになれる」「君がずっと一緒にいてくれることが一番重要だ」などのセリフを、適当な口説き文句ではなく文字どおりまっすぐ純粋に訴えかけているのはたしかです。ものすごく特殊な形だけど、パンツを介してヒロインへの愛はある。

ていうか仕事から帰って来ておかえりなさいって言われただけで心底喜ぶなんて、純情かよ~~!! アホエロと見せかけてピュアラブストーリーだなんてけしからん~~~!!(嬉)

 

個人的に一番いいなと思った本城さんのリアクションが、トラック5【俺のファーストキスをもらうがいい】(この上から目線のトラック名たちw)で、無意識にヒロインに顔を寄せかけてハッ!とそらすところ。

どっ、どうしたんだって。それは、つい、君の唇に、き、キスしたくなってしまったから、申し訳ないというか、それはしてはならないというか…っ!

この(ダミヘ位置的に)そっぽ向いて必死に言い繕う場面が最高に好き。愛されなくていい、仕事と思ってくれればそれでいいと自分で言っておきながら、それ以上の衝動に駆られてどうしたらいいかわからずあたふた困惑するなんてさあぁ…!!

それまでパンツ一筋だった人ですからね。パンツではなく女性に性的欲求を抱いたのは初めてのことで、思わず唇にキスしたくなっちゃうなんてさぞかし戸惑ったことでしょう。

キスは終盤ようやくするわけですが(k…いや藤堂さんのシチュなのにキスがないなんて!と凹みかけていた私は歓喜)、最初はおずおず控えめに、少しずつ深く、そして夢中で貪る。この濃淡のつけ方がたまりません。は~~このリップ音素晴らしすぎない? いつも言ってるけど一音一音が的確に美しい。。

最中の興奮でワナワナした声も、じんわり色っぽい囁きも、フガフガも、天賦の○○○スキルも………。もうパンツプレイでもなんでもええわ、ご褒美だわと思ってしまった次第です。私もたいがい変態さ。あ、ずらしていれるのはこのシリーズの必須条件なんですね。

ヒロインは最後の最後で本城さんの粘り強さに根負けしたって感じです。童貞(を捨てたばかりの男)の勢いすごい。いい加減NOと言いつづけるのが面倒になっただけかもしれませんが。。でもここまで真剣に口説かれて、身も心も財産も捧げると誓ってくれるなら、押し流されるのもアリな気がしてきますねぇ。え、そうでもない??

少なくともヒロインは彼の胸筋と上腕二頭筋は気に入ったみたいですよ。このラストトラックで服を脱ぐあたりの会話もお気に入りです。「少しずつ俺の何かを君が好きになってくれたらいいな」ってのも名台詞。不覚にもときめいてしまったぜい。

 

 

特典はその後夫婦になったふたりが見られます。両特典ともパンツプレイ応用編、というかレベルアップ?エスカレート?してます。自由を謳歌してます。なんていうかこう…宇宙って広いな!と思えますね。そんな夫をヒロインは生温かく、時に呆れながら見守っています。もう好きにして。

★ステラワース特典【ブライズパンティ】は、入籍後~結婚式当日の夜のおはなし。ウェディングドレスに合わせて特注で作ったシルクのオリジナルパンティに頬ずりせんばかりに陶然とする本城さん。特別な日に特別なパンツを履いた花嫁を前にして、幸福メーターと興奮メーターの両方が振り切れてお声もなんだかやばいことになってます。

とりわけ某シーンの高速喘ぎには泣き笑いしました私。ちょ、どうしたらそんなに速く喘げるんですか藤堂さんっっ!! このギャグセンスのきらめきよ…!!!

★アニメイト特典はシリーズ共通の【ひとりで】。これ公式サイトの紹介文に『本城と結婚してしまったヒロイン』って書いてありますね。そんな事故みたいな。

タイトルどおり本城さんのセルフ劇場です。夜中ベッドで、ヒロインのパンツを片手に握りしめながらこっそりと……ってあああ息が荒いよ! 声も全然押し殺せてないよ! 気配に目を覚ましたヒロインは夫のあられもない姿を見守りつつ(一体どんな気持ちで見守ってるんだろ)、その愉快な解説トークに耳を傾けたり、乞われたとおりにアシストしたり。もちろん普通のアシストではありません。パンツアシストです。

後半はセルフ後の本城さんと本格的にいちゃつきます、が… この特典のメインはやっぱり冒頭のフガフガセルフプレイの気がしますね♪

 

…あれ? そういや初夜にビスチェやガーターを外したり、ヒロインが眠る隣りでセルフしちゃう愛妻家って記憶に新しい気がするなぁ。似たようなシチュでもここまで違う世界観。やっぱり宇宙は広いですね。